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2023.01.31

政策・メディア研究科 准教授徳井直生研究室の学生が「Machine Learning for Creativity and Design」でArtwork Spotlightsに選出

AIの国際会議、NeurIPS 2022が主催する、機械学習と創造性、デザインに関するワークショップ「Machine Learning for Creativity and Design」のアートトラックで、徳井直生研究室の学生の作品が優秀作品(Artwork Spotlights)に選ばれました。
Machine Learning for Creativity and Designは2022年12月にオンラインで開催されました。
今年は、合計43点の応募作品の中からArtwork Spotlightsとして5つ選出され、そのうちの二つが徳井研の学生の作品です。

【Artwork Spotlights】"Salvaging the beauty left behind"

Salvaging the beauty left behind.jpg 高石圭人さん (政策・メディア研究科修士2年)
渋谷和史さん (環境情報学部3年)
石井飛鳥さん (総合政策学部3年)

受賞者コメント

Artwork Spotlightsに採択されたことを光栄に思います。
昨今では文章から高精細な画像を生成するAI が広く使われるようになりました。このようなサービスでは性的な画像やグロテスクな画像の生成が禁止されており、これらに関する単語は 受け付けないようになっています。しかし、規制対象である性愛に関することが古来より芸術のテーマとして扱われてきたように、規制されてしまった AI の表現領域の中には 単に卑猥・醜悪なものだけでなく、既成道徳に反しながらも美的なものもあるはずです。本作品は文章から 3D データを構築する AI モデルに禁止されている単語を使用した文章を入力し、生成、印刷を行った立体作品です。文章の一部に性的な単語を使用することで 3D データの表面の一部に肉体的な曲線美を生成し、特定の単語の使用禁止によって規制されてしまった表現領域に潜む視覚的な美を追求しました。また、このような AI 内部に存在する美を 3D プリントを通して現実空間に編集不可能な状態で退避させることを試みました。
本プロジェクトについてご指導いただきました徳井先生、その他サポートいただいたみなさまに深く御礼申し上げます。(高石圭人さん)

【Artwork Spotlights】"Interactive Afflatus"

成瀬陽太さん (環境情報学部4年) Interactive Afflatus.jpg

受賞者コメント

Machine Learning for Creativity and DesignにてArtwork Spotlightsに選ばれたことをとても光栄に思います。本作品は、人工知能と人間の相互作用に着目しており、そこにオーディオ・ビジュアル表現をかけ合わせたことで人工知能と人間が共創する構造を構築できた点を評価いただけたと思います。引き続き、作品制作と研究に邁進していきたいと思います。
この度は、本作品へのご指導を頂いた研究室のみなさまに感謝申し上げます。ありがとうございました。

 

Machine Learning for Creativity and Design
徳井直生研究室
徳井直生 大学院政策・メディア研究科准教授 プロフィール

発信元:湘南藤沢事務室 総務担当