グローバル・ガバナンスとリージョナル・ストラテジー(GR)
世界の紛争や協調にガバナンスという視座から迫る
チェアパーソン 神保 謙 教授
世界の紛争や協調がどのような原因やメカニズムで生じているのか、いかなる世界・地域・国家の統治の仕組み(ガバナンス)が模索されているのか、政策の実践と理論・分析枠組みを相互作用させて研究を深めることを、本プログラムは目的としています。グローバル化の進展、新興国の台頭、情報通信技術の革新は、世界政治の新たな仕組みとルールを必要としています。他方で、地域の実情に即して国・地方・コミュニティでの統治も模索されています。
こうした複合的な国際環境を、諸学問領域の統合かつ実践的な把握と活用と通じて考察し、新たな知見を社会に還元することが、GRプログラムの目指すべき姿と考えています。GRプログラムでは国際関係、安全保障、地域研究、情報通信政策といった様々な専門領域のプロジェクトが展開され、留学生を交えて日本語と英語による多言語環境での活発な研究活動が進められています。
関連アカデミックプロジェクト
- 安全保障1
- 安全保障2
- イスラーム・プラクティス
- グローバルガバナンスとリージョナルストラテジー(グローバル)
- グローバルガバナンスとリージョナルストラテジー(リージョナル)
- 生活世界と公共性
- 地域研究から見るグローバル・ガバナンス
- チャイナ・パースペクティヴ
※ここでは本プログラムメンバーが主担当を務めるアカデミックプロジェクトを掲載していますが、多くのプロジェクトはプログラム横断的に実施されています。
メンバーリスト
2023年9月現在
◎印はチェアパーソン
氏名 | 職位 | 専門分野 |
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ヴ レ タオ チ | 専任講師 | 選択行為の分析、リスク、ヒューマンセキュリティー、ナラティブ分析、開発 |
加茂 具樹 | 教授 | 現代中国政治外交、比較政治、東アジア国際関係 |
近藤 裕行 | 教授 | 社会安全政策 |
◎神保 謙 | 教授 | 国際安全保障論 アジア太平洋の安全保障 東アジア地域主義 日本の安全保障政策 |
田島 英一 | 教授 | 中国地域研究、中国市民社会論、公共宗教論、中国キリスト教系団体研究 |
田中 浩一郎 | 教授 | イランを中心とする西アジア(中東)地域の国際関係とエネルギー安全保障、および平和構築と予防外交 |
土屋 大洋 | 教授 | サイバーセキュリティ、国際関係論、情報社会論 |
鶴岡 路人 | 准教授 | 国際安全保障、欧州政治、EU、NATO |
鄭 浩瀾 | 准教授 | 中国近現代史、中国地域研究 |
野中 葉 | 准教授 | 現代東南アジア研究(特にインドネシア)、現代社会と宗教、女性とイスラーム、マレー・インドネシア語教育 |
廣瀬 陽子 | 教授 | 国際政治、紛争・平和研究、旧ソ連地域研究(特にコーカサス) |
渡辺 将人 | 准教授 | アメリカ政治・外交 |
サブメンバー
氏名 | 職位 | 専門分野 |
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國枝 美佳 | 専任講師 | グローバルヘルス、ウェルビーイング・未病、開発コミュニケーション、個人・コミュニティ行動変容、健康行動経済学、アフリカ |
清水 唯一朗 | 教授 | 日本政治外交論、日本政治史、オーラル・ヒストリー |
馬場 わかな | 専任講師 | ドイツ地域研究、ドイツ近現代史 |
キャリア・資格等
具体的な就職先、進路としては、政府系・民間系の研究機関、国内外の公務員、メディア関連・教育関係の諸機関があげられます。具体的には、国際協力銀行(JBIC)・開発金融研究所、国際協力機構(JICA)、国際金融情報センター(JCIF)、民間コンサルティング・ファーム、国際NGO、国家公務員総合職、外務公務員(在外公館専門調査員を含む)、国際公務員、国際ジャーナリストなどに実績があります。教育研究専門職志望者には博士課程への道も開かれています。