各巻紹介

公共政策と変わる法制度

総合政策における「総合」には、理念や構想、政策立案および制度設計、政策実施から評価に至る一連の過程の全体を対象とすることが含意されている。これらの諸要素は相互に依存しており、学問分野間の対話のみならず、政策研究と政策実践との相互往復も求められる。とりわけ、変革期、混迷の時代にあっては、既存の理論や培われた経験則だけでは対応することが難しく、こうした学問的・実践的態度が一層要請されるだろう。
本書では、これからの公共政策の考え方、分析と評価、方向性についてその指針を提示したい。その上で、様々な政策領域において、政治システム・行政機構・経済情勢のもと、実際にどのように政策形成がなされているのかという現状を跡づけるとともに、新しい政策課題を提示する。また、技術革新や社会変容に伴い生じる新しい法制度の考え方を提示する。

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責任編者

総合政策学をひらく 
30のことば

公共政策と変わる法制度