各巻紹介

社会イノベーションの方法と実践

総合政策学では、政府と市場、営利と非営利、組織とコミュニティ、そして様々に制度化された個別政策分野や研究分野などの、既存の理論的・制度的枠組みを縦横に架橋・越境することを重視する。新しい枠組みや関係性を構想し、これからの社会が向き合うべき課題を導出し、みずから先導的に取り組む諸活動は、その中にこそ生まれる。SFCが数多くの社会イノベーション生み出してきたのは、こうした越境性や創発性に依るところが大きい。
こうした新しい結合は、ビジネスには社会性が、NPO/NGOには持続可能性が、行政には協働が求められる時代にあって一層重要となってきており、そうした活動や集団組織の新たな捉え方も求められている。また、実際の社会的課題も、様々な分野の融合から取り組まれるようになってきた。本書では、生起し変容する様々な現象を取り上げ、新たな活動や事業、組織を生み出すプロセスとその条件、多様なアクターやイシューの結合から生じる新たな研究・活動領域の構想と実践、そしてその多様な評価のあり方と意義を中心に論じる。

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責任編者

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30のことば

社会イノベーションの方法と実践