環境情報学部 中澤・大越研究室に所属する池上あさひさん(環境情報学部3年)が、第22回日本e-Learning大賞で「日本電子出版協会会長賞」を受賞しました。
日本e-Learning大賞は、日本オンライン教育産業協会・産経新聞社が主催する、日本全国、海外から寄せられる革新的な技術やコンテンツ、eラーニング活用事例の応募作品の中で優れたものに授与される賞です。企業・自治体・団体におけるe-Learningを用いた生産性向上・業務や就労の改革、学校・個人においては新しい学習形態の可能性・学力向上などに役立つさまざまな取り組みが表彰されます。
第22回となる今年は、表彰式「eラーニングアワードフォーラム2025」において、日本e-Learning大賞、経済産業大臣賞、総務大臣賞、文部科学大臣賞、厚生労働大臣賞、日本電子出版協会会長賞等の優れた作品が表彰され、受賞者と審査委員による受賞作品についてのパネルディスカッションが行われました。
「日本電子出版協会会長賞」は過去、名だたる企業・組織が受賞しており、学生である池上さんの受賞は快挙です。
(写真右から)
池上あさひさん
共同開発者 池上さくらさん(京都芸術大学4年 池上あさひさんの姉)
日本電子出版協会 松田会長
受賞作品
音が見える英語発音教材「ふぉねむず」
池上あさひさんのコメント
この度、第22回日本e-Learning大賞「日本電子出版協会会長賞」を受賞いたしました。今回の受賞は、慶應義塾大学SFCで学んだ課題発見と問題解決の精神を、社会に向けて具体的に実装できた成果として大変光栄に感じております。
私が着目した課題は、日本人が英語の音声を習得できない構造的問題です。日本の英語教育では音素体系の学習が体系化されておらず、学習者は「聞こえない・話せない」という壁に長年直面してきました。この根本課題に対し、学習者が自ら気づき、自律的に改善できる仕組みをつくる必要があると考えました。
その解決策として開発したのが、音が見える英語教材「ふぉねむず」です。音声学・認知科学・第二言語習得研究に基づき、日本人独特のつまずきを可視化し、アプリを通じて自分で改善できるよう設計しました。
今回、第三者機関からの客観的評価を得られたことに加えて、この仕組みに関して申請していた特許も取得でき、社会的価値を持つ実装であることを改めて実感しています。
今後もSFCで学んだ理念を軸に、英語教育の新しいスタンダードを提案し、教育の未来に貢献してまいります。
発信元:湘南藤沢事務室 総務担当
