第19回Motor Control研究会にて、環境情報学部教授 牛山潤一研究室所属の松本健太さん(政策・メディア研究科修士課程2年)が「若手奨励賞」、杉野広尭さん(政策・メディア研究科後期博士課程3年)が「人気発表賞」をそれぞれ受賞しました。
Motor Control研究会は、国内の各地で運動制御機構について研究している生理学・生物学・工学・医学・リハビリ・スポーツ科学など様々な分野の参加者が一堂に会して、それぞれの研究成果を報告・議論し合う学会です。「若手育成」と「学際性」をキーワードとして年1回開催されています。
「若手奨励賞」は、運動制御研究を担う優秀な若手研究者の研究を奨励し、Motor Control 研究会をより活性化するために設けられ、博士学位取得後5年以内までの研究者(博士学位未取得者も含む)が筆頭著者として発表する⼀般演題から選ばれます。数々のポスドク研究者がしのぎを削るなかでの大学院生の受賞は稀であり、素晴らしい功績です。また、「人気発表賞」は、研究歴を問わず優れた研究を評価し、年次大会の発表と参加を活性化するために設けられ、シンポジウムを含むすべての一般演題の中から参加者全員の投票によって選ばれます。
演題名
【若手奨励賞】
ワーキングメモリ負荷増大による記憶情報の潜在化と周期的再活性化は反応時間に現れる
松本健太
【人気発表賞】
課題要求に応じた最速フィードバック制御への皮質下運動経路の機能的関与
杉野広尭
松本健太さんのコメント
この度、若手奨励賞という大変栄えある賞をいただきました。本研究では、人間が短期的な記憶をどのような状態で保持しているのか、行動データを用いて明らかにしようと試みました。学部2年から積み上げてきた思い入れのあるデータでこのような賞をいただけたこと、大変光栄に存じます。これまで多くの議論や的確なご指導をしてくださった牛山先生、共同研究者の出利葉拓也さん(政策・メディア研究科後期博士課程3年)、研究室の皆様、また審査をしてくださった審査員の皆様、学会事務局・運営の皆様に、心より感謝申し上げます。今後も精進し、より良い研究にしてまいります。
杉野広尭さんのコメント
本研究は、ヒトの脳の「大脳皮質」と、より低次の領域である「皮質下領域」が、それぞれどのように私たちの運動を制御しているのかという問いにチャレンジしたものです。実験手法の開発から地道に積み上げてきた成果を、このたび栄えある賞として評価いただき、大変光栄に思っております。これまでたくさんの議論やご指導を賜った牛山先生、共同研究者の野崎大地先生(東京大学大学院教育学研究科・教授)、研究室の皆様、そして投票くださった学会員の皆様、学会事務局・運営の皆様に心より感謝申し上げます。今回の受賞励みに、今後も精進してまいります。
第19回Motor Control研究会
牛山潤一研究室 Youtubeチャンネル
牛山潤一 環境情報学部教授 教員プロフィール
発信元:湘南藤沢事務室 総務担当