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2019.11.14

中川優芽さん(政メ修士2年)が日本自然災害学会第38回学術講演会で発表優秀賞を受賞

Image-2.jpegのサムネイル画像中川優芽さん(政策・メディア研究科修士2年)が9月21日に開催された日本自然災害学会 第38回学術講演会で「東日本大震災における釜石小学校児童の避難行動に関する考察」(中川優芽・玉村雅敏・大木聖子)と題した発表を行い、発表優秀賞を受賞しました。

日本自然災害学会は、自然災害科学の研究の向上と発展につとめるとともに、防災・減災に資することを目的として設立され、自然災害や防災・減災システムに関する調査研究や自然災害科学の知識の普及、自然災害関係の研究者および技術者の養成や連携等を主な事業として活動しています。

中川さんの講演会での発表内容は、津波災害の経験がない釜石小学校の児童が東日本大震災当時にどのような意思決定および津波避難行動をとったのか探る手掛かりとして、作文を分析し考察したものです。 地震発生から避難までの行動について記述のある児童の作文を用いて、頻出語の抽出と避難行動の属性に基づきネットワーク図の比較を行いました。
中川さんは、震災後1年以内に発行された児童の作文に注目したこと、避難行動を4象限に分類して分析を行ったことなどが評価され発表優秀賞受賞に至りました。  

中川優芽さんコメント

IMG_0521.JPGこの度、学術発表優秀賞をいただき大変嬉しく思います。私は、慶應SFCと釜石市の連携協定のもと「地域おこし研究員」という制度で岩手県釜石市に住み込みながら研究をしております。震災当時、釜石市の小中学生は約三千人が避難をし、生存率は99.8%でした。研究を通じて釜石から学んだことを他地域につなげ、学校現場における防災教育の発展に寄与できれば幸いです。ご指導いただいた研究室の皆さまおよび、日頃からお世話になっております釜石市の皆さまに心より感謝申し上げます。


日本自然災害学会第38回学術講演会
 

発信元:湘南藤沢事務室総務担当