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2019.05.15

SFC研究所W3Cが2回目のテクノロジー&エンジニアリング・エミー賞を受賞

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SFC研究所W3C(ワールド・ワイド・ウェブ・コンソーシアム)が第70回テクノロジー&エンジニアリング・エミー賞を受賞しました。
テクノロジー&エンジニアリング・エミー賞は1948年にアメリカ設立された放送業界における技術開発及びイノベーションを評価する大変に権威のある賞で、放送技術の発展に著しい貢献をした企業や団体に対して授与されます。
W3Cが技術・工学部門でエミー賞を受賞するのは、2016年にW3C TTML (Timed Text Mark-up Language) 技術が評価されて以来、2回目となります。今回の受賞は、Standardization of HTML5, Encrypted Media Extensions (EME) and Media Source
Extensions (MSE) for a Full TV Experienceが評価され
ました。

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今回の受賞は1998年に初開催されたW3C Workshop on Web and TVから繋がっています。Web and TVは過去20年間にわたりW3C議論のテーマであり開発技術ですが、もはやウェブ上の動画は当たり前のものとなっています。それに加え、全ての人の視聴を可能とするため、W3Cにはウェブ上の動画やテレビをアクセシブルにするための専門スタッフも従事しています。W3Cの未来は過去にも増してエキサイティングなものであり、新しい技術への取り組みも日々進んでいます。

現地時間4月7日に米国ラスベガスで行われた授賞式において、W3Cを代表して村井 純 (環境情報学部教授・W3C Steering Committee) が次のとおりスピーチしました。

「ウェブには境界線はありません。そしてウェブ上の各メディアの視聴者は、世界で40億人を超えています。W3Cはウェブ上で動画再生を可能にし、ウェブ上の完全なFull TV experienceを実現するための技術標準に取り組んでいます。これはW3Cが取り組んできた多くの分野の1つですが、W3Cが開発したウェブ技術の中でもHTML5はウェブに動画をもたらし、メディア再生のためのプラグイン方式を収束しました。現在ではW3Cの技術が全てのウェブメディアアプリケーションの中核となっています。ウェブは今や、いつでもどこでも、どんなデバイスでも、どんな解像度でも、そして誰にでも利用できるプラットフォームとなりました。私はW3Cを代表して、私たちの技術を評価したNATASに感謝します。そしてFull TV experienceの標準化に貢献されてきた各企業・個人にも深い謝意を表したく思います。」

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W3Cは私たちのコミュニティ、そしてウェブの標準化と技術を構築するために活動している全ての人々に感謝しながら、継続して革新的な基盤 - Open Web Platform - の進歩・発展に努めます。
 

【W3C(ワールド・ワイド・ウェブ・コンソーシアム)】
ウェブ標準化の開発を目的とし、会員組織、フルタイムスタッフ、および公的団体が連携する国際的なコンソーシアムです。
米国のマサチューセッツ工科大学、フランスの欧州情
報処理数学研究コンソーシアム、中国の北京航空航天
大学および日本の慶應義塾大学SFC研究所により共同
運営されており、現在400を超える組織が本コンソーシ
アムの会員として参加しています。

  

W3C(ワールド・ワイド・ウェブ・コンソーシアム)

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テクノロジー&エンジニアリング・エミー賞

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発信者:湘南藤沢事務室総務担当