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2018.07.09

W3C(ワールド・ワイド・ウェブ・コンソーシアム)、どの言語でもウェブの進化をさらに促し、世界に広めるための新プログラム 「国際化イニシアチブ(Internationalization Initiative)」を開始

The World Wide Web Consortium(ワールド・ワイド・ウェブ・コンソーシアム、以下 W3C)は、2018年7月9日より、ウェブのさらなる国際化を進めるために、「国際化イニシアチブ(Internationalization Initiative)」プログラムを開始します。
W3C国際化活動(W3C Internationalization、以下 i18n)は、W3Cが長年にわたって手がけてきた領域であり、限られた言語でしか使えない状況から、多言語が使えるように対応することで、あらゆる文化、地域、言語のユーザーに対して、十分に機能し、かつ、容易に適合するような、アプリケーションや仕様の設計・開発が行われています。
1998年初頭に開始したi18n活動は、ワールド・ワイド・ウェブそのものを真に世界規模とすることを目指し、あらゆる活動を通じて、ウェブへの普遍的なアクセスを可能とするために行われて来ました。W3Cは、ウェブの進化に伴い、さらにその活動を強化したいと考え、新たな取り組みとして本プログラムを開始する次第です。

 

■ i18nとは
i18nとは、Internationalization(iで始まりnで終わる間に18文字)を表しています。i18n活動の使命は、様々な言語、スクリプト、地域、文化を鑑み、W3Cとして、手法、慣習、技術、デザインを提案ならびに採用の調整を行い、ワールド・ワイド・ウェブへの普遍的なアクセスを可能にすることです。W3Cは、この使命のゴールを、W3Cグループ間の連携、他組織との調整、指南書の作成、諸課題に関する技術作業そのものを含め、多様な方法で追求しています。人気の高い「i18n Checker」、文書で広く使用されている「Working with Time Zones, Character Model for the World Wide Web 1.0: Fundamentals or Requirements for Japanese Text Layout(日本語組版処理の要件)」は高く評価されています。

 

■「国際化イニシアチブ」プログラムで、i18nの核である活動を拡大
「国際化イニシアチブ」プログラムでは、i18nを継続するために、主に以下の3つの側面において活動します。

■ 言語環境の改善: 世界中のユーザーが慣れ親しんだ現地の組版機能をウェブがサポートできるようになり、長年にわたる印刷の伝統に沿った形で、ユーザーがウェブとやりとりできるようになります。

■ 開発者へのサポート: 仕様、システムレベルのツール(ブラウザ、印刷)、ユーザレベルでのツール(エディタ)の制作者に、国際的な仕様を理解し、実装するためのサポートを行います。新分野の技術とツールが国際化要件を満たすかどうかの調査方法を含めたサポートも、追加で提供することを予定しています。

■ 制作者へのサポート: 自国語のウェブコンテンツを作成する人々や、多数の言語で大量のウェブサイトを構築または現地語化する企業に、仕様の指南と訴求活動を行います。

主な活動には、以下も含みます:
- ギャップ分析と優先順位の整理;要件の文書化。
- 再調査;ガイドラインとチェックリスト;構造上の解決。
- 指南書;訴求活動;チェッカーツール。

 

詳しくは、プレスリリース(ファイルはこちら)をご覧ください。なお、本プレスリリースは、新聞各社社会部等に配信しております。

 


 

【本件のお問合せ先】
慶應義塾大学SFC研究所 W3C事務局
E-mail: keio-contact@w3.org  TEL: 03-3516-2504  FAX: 03-3516-0617
【配信元】
慶應義塾大学 湘南藤沢事務室 学術研究支援担当
E-mail: kri-pr@sfc.keio.ac.jp  TEL: 0466-49-3436   FAX: 0466-49-3594