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2016.10.13

「2016年度グッドデザイン賞・ベスト100」にSFCから3団体が選出されました!

環境情報学部教授 小川克彦研究室、政策・メディア研究科准教授 鳴川肇研究室、 坂茂環境情報学部特別招聘教授およびSFC建築系学生の3団体が、2016年度グッドデザイン賞を受賞し、ベスト100に選ばれました。
この賞は、「よいデザイン」を選び顕彰することを通じ、私たちのくらし、産業、社会全体を、より豊かなものへと導くことを目的とした公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「総合的なデザインの推奨制度」です。
なかでも、特に優れていると評価されたデザインが「グッドデザイン・ベスト100」に選ばれます。
 
gooddesign_press.jpg■ 小川克彦研究室
JR東日本、CIAL等との共同研究で企画したお弁当販売スタイル/デザイン「デリ・サプリ」でグッドデザイン賞・ベスト100に選ばれました。
今回の審査では「心の診断アプリと食事を組み合わせているのが新しい。心の状態を診断し、気持ちや体調に合わせた解決法で、ユーザーの感情を動かす点がポイント。また、パッケージデザインやコピーライティングを含むブランディングまでデザインが行き届いていて、洗練されている。」との評価を受け、受賞となりました。
 

小川克彦教授のコメント

小川研究会では、JR東日本をはじめ鉄道サービスに関連するメディアデザインを10年間実施しています。2015年春学期に始めたのが、桜木町駅の専門店街「CIAL桜木町」の店舗をプロモーションするメディアデザインです。研究会の学生たちが、異なるお店のパッケージを統一する事で、好きな惣菜を美しくセットし、自分なりのお弁当を作ってランチを楽しむ、という新しいスタイルのお弁当サービスを提案しました。これがもとになりビーコンコミュニケーションもチームに加わってアイデアが膨らみ、ワークショップや実証実験をへて、栄誉ある賞を頂くことができました。SFCの学生たちの創造力と実践力はほんとに素晴らしいです。
 
 
 
IMG_3307.JPG■鳴川肇研究室
世界地図図法でグッドデザイン賞・ベスト100に選ばれました。
今回の審査では「オーサグラフは従来の地図の欠点を補い、現代の世界情勢に即した世界観を反映した、新しい地図図法の発明である。大きさが極力正しく形の歪みも低減したこと、世界のどこもが中心になれること、時間の流れが表現できることなど、オーサグラフで表現された地図を見ると、世界の見方は多様にあるのだと気付かせてくれる。」との評価を受け、受賞となりました。
なお、当該世界地図図法は「グッドデザイン大賞」候補6点にも選ばれています。大賞は審査委員、受賞者および一般来場による投票の結果、10月28日に発表されます。
 

鳴川肇准教授のコメント

グッドデザイン大賞は例年具体的なデザインプロダクトが受賞するため,地図図法という若干わかりにくくて地味な我々の作品は,目に留まらないだろうと思っておりました。嬉しく思っております。他の候補案が非常に魅力的かつ大きな組織の作品ですので一般投票では厳しい戦いになると予想されます。多くの人に理解してもらえるよう今後一ヶ月活動をしてまいります。どうぞグッドデザイン丸の内の一般投票会場までお越しいただきご支援いただければ幸いです。
 
 
Low_MG_2082.jpg■坂茂研究室※
避難所用・紙の間仕切りシステムでグッドデザイン賞・ベスト100に選ばれました。当該システムは熊本の大学や建築家有志等と共に熊本地震で活用されたものです。
 今回の審査では、「自然災害に対して,建築家や空間の専門家は何ができるのか、という問いに対する長年の取り組みが、シンプルなデザインへと昇華されている。また、今回の熊本地震においては、被災地における受け入れの仕組みも充実しており、自然災害が頻発する我が国あるいは世界にとって、大きな財産となるだろう。」との評価を受け、受賞となりました。
 
 
 
※坂茂特別招聘教授およびその指導の下、平成28年熊本地震 避難所用間仕切りシステムの活動に参加したSFC建築系学生
 
 
発信者:湘南藤沢事務室総務(広報)担当