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2016.07.29

伊藤綾香さん(政メ博士3)がHCI研究に関する国際会議HCII2016およびデジタル社会に関する国際会議ICDS2016にてBest Paper Awardを受賞

xDSC_0951.jpg7月17日からカナダ トロントで行われたHCII2016(the 18th International Conference on Human-Computer Interaction)において、小川克彦研究室の伊藤綾香さん(政策・メディア研究科博士3年)がBest Paper Awardを受賞しました。本会議はHCI(ヒューマンコンピュータインターフェース)研究に関するもので、世界各国から心理学、工学、社会学、デザイン、ビジネスなどの研究者が数千人規模で集結するグローバルな国際会議です。
 
また、4月24日からイタリア ベニスで行われたデジタル社会に関する国際会議ICDS2016(The 10th International Conference on Digital Society and eGovernments)においても、伊藤さんはBest Paper Award を受賞しています。本会議はヨーロッパを中心に2006年から10回開催されており、工学を中心に心理学、社会学、デザイン、ビジネスなどの多彩な専門家が集まる国際会議です。
 

HCII2016

論文タイトル:The Behavioral Analysis for Cross-Cultural Understandings using Place Oriented Internet Radio
 
異なる国や民族との相互理解を深める重要性が増している現代グローバル社会の状況を鑑みて、訪日外国人の日本文化理解を助ける新しいメディアとしてインターネットラジオを提案し、異文化理解に着目した研究カテゴリであるCross-cultural Design部門にて受賞しました。
 

ICDS2016 

論文タイトル:Design and Evaluation of Place Oriented Internet Radio by the Measurement of Cross-Cultural Understandings
 
HCII2016に先駆けて執筆した論文で、上述メディアのコンセプト提案に加え、独自に開発した評価手法についても詳細に記述しました。査読付きの論文、国際会議でのプレゼンテーション、質疑応答など総合的なパッケージとしての評価が受賞につながりました。
 

伊藤綾香さんのコメント

今回のHCII2016、およびICDS2016において最優秀論文賞をいただけたことを大変嬉しく思います。ひとえにこの受賞は、右も左も分からない私にゼロから研究の仕方を根気良く指導してくださった小川克彦教授のおかげです。またフィールドワークとインタビューを研究手法とする私にとって、街歩きという形で協力してくださった外国人留学生、あるいは観光客の皆さまには感謝してもしきれません。修士課程の頃から異文化コミュニケーションを軸として研究してきましたが、自分の興味分野とSFCでの学際的な学びをこういった形で評価していただけたことは大きな自信になりました。これからも初心を忘れず、真摯に研究を続けていきたいと思っています。
 
 
 
 
発信者:湘南藤沢事務室総務(広報)担当