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教育

ヒューマニティーズとコミュニケーション(HC)

チェアパーソン 藁谷 郁美 教授言語・文化・歴史・政治を個人に立脚して考える

チェアパーソン 藁谷 郁美 教授

多様化とグローバル化がダイナミックに進む現在の世界の中で、人間の共生の望ましいあり方はいったいどのようなものか。HCプログラムは、この問題に関わるさまざまな課題の解決を領域横断的なアプローチで目指します。

現代の世界において人間の共生の問題を考えるためには、それぞれの人・集団が持つ個別の特徴を掴むことと併せて、それらが互いに織りなす流動的な対他者関係、すなわちコミュニケーションにも目を配ることが欠かせません。個人とコミュニティ、グローバルとローカルなど、マクロ、メゾ、ミクロをつなぐ視点からの多層的な考察が求められます。そこでは、人が言語を使用し、言語を習得する過程に臨床的に接近しつつ、言語の権力性や植民地性の問題にも鋭敏でなければならないでしょう。本プログラムでは、日本を含むそれぞれの地域の独自の問題系を捉えつつ、世界の各地域に生きている人々が直面している課題に対して、客観的かつ主体的な解決を構想します。さらに、多言語/複言語教育をはじめとした教育を通じて社会を変革していく人材に対し、学びと研究の場を提供します。

また、研究対象の実像を捉えるために、数値に基づく客観的な分析が有効であることは言うまでもありませんが、しかしそれに加えて、人々自身の生活世界に近いところで、行為者の経験が持つ主観的な意味をも理解しなければなりません。HCプログラムが扱うのは、端的に言えば、人間の問題です。本プログラムが一貫して人間という問いに着目するのは、客観的な分析対象としての人と主体的な意味を生きる人、また個としての人と集団としての人など、人間というものに固有の幾つかに折り重なった二重性を見逃してはならないという問題意識を共有するからこそです。それに、「人間」という観念そのものが社会や言語や文化によって異なる意味を付与されることにも気を留めなければなりません。
以上を踏まえ、本プログラムでは、言語・文化・社会・歴史・教育・政治というテーマを重点的に取り扱います。グローバル化が進み、越境移動や異文化接触が加速化する中で、人間の共生の今後のあり方を探究するために格好の研究環境をHCプログラムは整えています。

関連アカデミックプロジェクト

  • 外国語教育デザイン
  • 学際日本研究
  • 現代社会・文化への人文学的アプローチ
  • 多言語多文化共生社会

※ここでは本プログラムメンバーが主担当を務めるアカデミックプロジェクトを掲載していますが、多くのプロジェクトはプログラム横断的に実施されています。

(参考)アカデミックプロジェクト(大学院プロジェクト科目)

メンバーリスト

メンバーリスト(HC)

キャリア・資格等

国際協力機関、開発コンサルティング、政府・地方自治体、民間シンクタンク、一般企業、ジャーナリズム、活字・視聴覚メディア、教育界、出版界などの業種でのキャリア。また、地域研究論、ヒューマンセキュリティ論、外国語教育、言語文化、コミュニケーションなどの研究者を育成します。