環境デザイン・ガバナンス(EG)

 本プログラムは、日常の生活空間から地球規模のシステムまでを含めた環境の様々な社会問題の解決を目的にした、計画とデザイン、マネジメントとビジネス、政策と制度を総合的に探求するプロフェッショナルな人材の育成を目指しています。
ここでは地球規模の環境的な視点を理解しつつ地域の歴史・文化や生態系・コミュニティの固有性を尊重し、持続可能な地域構造と国際的な協調連携との関係を重視した問題解決の方策を研究します。環境のセンシング技術、表現、統計的分析技術などを使って、環境の問題や人間の活動の分析を行う一方で、モデリングによる予測シミュレーションや影響評価から、システムの最適な配置や配分を計算するプログラミング技法、さらに現実的な環境として実現するためのスマートな制御技術や生産技術などまで、先端的な情報技術を駆使した革新的アプローチがその協力な武器だと考えます。そして実際の社会の具体的問題を対象にし、合意形成や政策決定のプロセスに有効に働く計画技法や実施活動を探求するため公共団体や地域社会、企業あるいは国際機関などに積極的にかかわります。そのために既成の分野にとらわれず、環境を創造するための政策的、経済学的、社会科学的分析手法と、理工学的技術開発、総合的・感性的なデザイン手法を融合しています。このように人間のライフスタイルと社会システムの総合的な価値を考える視点で、例えば建築の設計、不動産ビジネスの企画、地域のエネルギー政策から地球規模の生物多様性の確保にまで共通したビジョンや思考方法を醸成しています。

「社会イノベータコース」設置

2009年春、修士課程に社会イノベータコースを設置。社会起業の発想、炭素排出権取引のメカニズム、情報時代における地域社会再生の手段などについて、理論学習と現場における実践経験を重ねることで、行政でも、ビジネスでも非営利組織でも必要とされる、事業センスと公益センスを兼ね備えた人材の輩出を目指しています。

「環境イノベータコース」設置

2011年春、環境イノベータコースを設置しました。アジア・アフリカ諸国における気候変動への緩和・適応策を実践的に研究し、事業センスと公益センスを兼ね備えた環境リーダーを育成します。
*「低炭素社会デザインコース」は2011年度より、本コースへ統合されました

関連プロジェクト

  • 環境デザインの手法開発とその支援システムの構築
  • 環境とビジネスのイノベーション
  • アーバン・リノベーション研究
  • 環境と開発のジオインフォマティクス
  • グローバル環境システム
  • アーバン・ルーラル・リデザイン

(参考)塾生HP:【SFC】履修案内・講義要綱・時間割>政策・メディア研究科>大学院プロジェクト科目 担当者・登録番号表(PDF)

Interview

 環境創造のイノベータをSFCから

チェアパーソン 厳 網林 教授

「環境」とは様々な領域の境界を越えて問題を捉えようとする意識ということもできると思います。小さな住居であっても、それは地域の街並に影響し、実はずっと離れた所からエネルギーの供給を受け、いずれ地球全体の気候変動にまで境界を越えて連続する関係を持っています。私たち人類の幸福は地球全体の資源の共有、都市と自然のバランス、社会の成熟化と地域の経済の活性化の関係などさまざまな構造的社会問題と深く関わっています。これらの問題の解決は工業革命以来、国際的な貿易を前提にした大量生産とエネルギー消費を元に豊かな生活を求め続けてきた人間社会にとって、かつてなかった挑戦です。EGプログラムは20世紀の生活と社会のモデルを見直し、地球全体の自然環境システムと調和できる持続可能な未来を創造する高い志を持つ学生を求めます。
EGプログラムは、グローバルな環境意識とローカルな空間の具体的ものづくりやデザインの間をつなぐ思考を大切にします。従来の学問体系では、別々な専攻として分解して研究されることか多かったこのような問題を、情報技術のイノベーションを通じて総合的に捉えることを最も重要な目標にしています。
EGプログラムはこれまでの専門分野の枠には収まらない学生一人ひとりの才能を伸ばし、豊かな発想を育み、新しい空間のデザインや環境のビジネスを生むスキルと精神を創成するプログラムです。

メンバーリスト

2017年度10月現在
◎印はチェアパーソン

氏名 職位 専門分野
池田 靖史 教授 建築・都市設計
一ノ瀬 友博 教授 景観生態学、景観計画学、造園学、農村計画学
ヴィルヘルム  ヨハネス 准教授 日本研究、民族学、沿岸漁業、資源管理、社会的脆弱性、日欧の村落研究、東日本大震災、石巻地方史、無形制度など
大木 聖子 准教授 地震学、災害情報、防災教育、災害科学 コミュニケーション
大前 学 教授 機械工学(機械力学・制御、自動車工学)
蟹江 憲史 教授 国際関係論、地球システムガバナンス
◎厳 網林 教授 地理情報科学、 都市・地域環境、気候変動、持続可能科学
小林 博人 教授 建築・都市地方設計
ショウ ラジブ 教授 防災、環境マネジメント
白井 裕子 准教授 都市工学/環境学/森と水の環境システム分野/山林から木材,木造に至る分野/公共財の社会制度分野/ドイツとフランスの都市計画分野/林業の技術開発分野
袖野 玲子 准教授 環境政策、環境工学
古谷 知之 教授 応用統計学、ベイズ統計、空間統計、国土安全保障・公衆衛生・医療・健康・スポーツ・モビリティ(観光・交通)分野のデータサイエンス
松川 昌平 准教授 建築設計、アルゴリズミック・デザイン、設計プロセス論

サブメンバー:

氏名 職位 専門分野
石川 初 教授 ランドスケープアーキテクチュア(景観・緑地・造園の計画、設計)、地理、地理教育(地形、地図などの研究と表現)
片岡 正昭 教授 地方政府論、データサイエンス
ティースマイヤ,リン 教授 アジア農村開発, 開発論(東南アジア)、ジェンダー、 社会理論

教員検索(教員プロフィール)

キャリア・資格等

景観・建築・都市設計エキスパートや行政、環境、都市開発、不動産、運輸、流通分野におけるプランナーや研究者としての活躍が期待されます。建築・環境デザイン分野の所定の単位を取得することにより、一級建築士の国家試験の受験資格が得られます。

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