エクス・デザイン(XD)
未知なる領域(X)をデザイン・研究する
チェアパーソン 鳴川 肇 准教授
XDプログラムは、デザイン,アートを軸としつつ、サイエンス、テクノロジーを駆使する「クリエイティヴマインド」を研究の推進力としています。芸術と科学、主観と客観、理論と実践、一回性と普遍性のように、従来分断されていた要素を再び包摂・統合し、プロトタイピングから社会実装までを行います。未知なる領域をデザイン・研究できるエキスパートを育成します。
XDのクリエイティヴマインドは「5つの X」 から構成されています。1) まだ確固たる名称のない、未知なるデザイン・研究領域(=X)の開拓し最先端に立つ挑戦をすること。2) 極端(eXtreme)な状況におけるデザインやその方法論を対象とすること。3) 実験的(eXperimental)なプロトタイピングを行い、理論と実践を往復すること。4) 多様な文化・芸術・学術領域を横断・乗算(Crossing, X)し、価値や思想の相乗効果を狙うこと。5) アートや音楽的表現、システム開発やファブリケーション、コミュニケーション、そしてデザインを通じて、真の自己実現や自己表現(eXpression)を行なうこと。
XDに入学されると皆さんは,文章を書くことと同様に,作る,描く,演奏する,なども一つの言語として操り,これら5つのXに関する研究に新たな解釈を加えてゆくことになります。XDさらにはSFCの研究室同志には様々な分野を超えた豊かな交流があり,活発な意見交換をしながら互いの未知なるデザイン,研究を発展させてゆくことができます。
関連アカデミックプロジェクト
- 芸術と科学
- 建築領域の拡張と融合
- モバイル・メソッド
※ここでは本プログラムメンバーが主担当を務めるアカデミックプロジェクトを掲載していますが、多くのプロジェクトはプログラム横断的に実施されています。
メンバーリスト
キャリア・資格等
本プログラムでは、先端技術を基盤としながら自らの五感と手を使って新しい価値を創造する人材を育成します。たとえば、クリエイター、デザイナー、アーティスト、エンジニア、さらには、デザインリサーチャー、デザインエンジニア、デザインディレクター、アートディレクター、メディアアーティスト、メディアアーキテクト等と呼ばれうる職能ですが、究極に目指しているのは「まだ名称のない新たな職能」を自ら構築する人材です。これまでの修了生の進路は、国内外の通信キャリア、電気機器メーカー、通信機器メーカー、ゲーム、CG、放送、映画、広告、WEB、携帯コンテンツ、出版、商社、コンサルティングなど多岐にわたっています。それぞれの業種の中で自分の仕事や未来の仕事をつくることを強く推奨しており、ベンチャー企業を起業する例や海外へ留学する例も少なくありません。