未来構想キャンプ
2023年度の未来構想キャンプは終了しました。
SFC未来構想キャンプとは?
SFCでは、今年も「未来構想キャンプ」を開催します。「キャンプ」は、いわゆる「野営」ではありませんが、現場で自分たちの能力や経験を活かし、創意くふうを行動に結びつけることの重要性を学ぶ環境です。SFCが標榜する、さまざまな問題へのアプローチには、「実行力」が求められます。「キャンプ」は、あらかじめ準備されていますが、具体的な動きは、現場の状況に応じて即興的にデザインされます。私たちは、柔軟な発想やヒラメキは、予期せぬ形で、そしてしばしばインフォーマルな場所で生まれることを経験的に知っているのです。その意味で、「キャンプ」では、人と人とのコミュニケーションを理解するためのヒントもたくさん見つかりそうです。そもそも、「キャンパス」も「キャンプ」も、「平らな場所・広場」を意味する、ラテン語の「カンプス(campus)」から派生しています。大学における知的活動の本質は、自由闊達な議論をつうじて、特別な時間を分かち合うことなのです。「未来構想キャンプ」は、多様な知識や知恵がぶつかり合い、未来につながる「実行力」について体験的に考えるための場所です。「キャンプ」に集う仲間たちとともに、頭も身体も忙しく動かして、もう一歩、未来に向かってすすみましょう。
お知らせ
7/6 15:00 未来構想キャンプ2023の選考結果通知を配信しました。ご応募いただいた皆さまはメールをご確認ください。
・6/19 15:00 未来構想キャンプ2023の募集を終了しました。7月上旬に応募結果を通知します。ワークショップのスケジュール予定を追加しました。
・6/1 未来構想キャンプ2023の募集を開始しました。【締切:6月19日(月)15:00(JST)まで】各ワークショップの概要説明文の下にある応募フォームからご応募ください。応募できるワークショップは1つだけです。結果通知は7月上旬を予定しています。
※ご応募にはGoogleアカウントが必須になりますので、必要に応じて事前にご準備ください。
※ファイルの作成や圧縮の方法などはご自身の責任においてご対応いただけますようお願いします。技術的なお問い合わせ・ご相談については、対応いたしかねます。
・5/29 未来構想キャンプ2023 長崎ワークショップの概要を公開しました。6月1日(木)午前10時(予定)から募集を開始します。応募は先着順ではなく課題による選考を行いますので、応募要領をよくご確認の上、参加を希望するワークショップにご応募ください。
・5/15 未来構想キャンプ2023 ワークショップの概要を公開しました。(一部WSの概要は決定次第公開します。)6月上旬から募集を開始します。応募は先着順ではなく課題による選考を行いますので、応募要領をよくご確認の上、参加を希望するワークショップにご応募ください。
・4/28 未来構想キャンプ2023は湘南藤沢キャンパスならびに、長崎県、鳥取県にて開催します。開催要領は以下のとおりです。ワークショップや応募要領は追って当ウェブサイトにてご案内いたします。(ワークショップの概要やキャンパス外会場の日程は5月中旬ごろのご案内を予定しています。)
注意事項
- 課題による選考を行います。受付順ではありませんので、情報公開後、応募要領をよくご確認ください。
- 新型コロナウィルス感染症の感染状況により、一部内容の変更や、オンライン開催への変更がある可能性があります。
開催要領
【湘南藤沢キャンパス会場】
対象 | 高校1年生・2年生 |
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日程 |
2023年8月2日(水)~3日(木)(1泊2日) または 2023年8月3日(木)9:00-17:30(*開始終了時間は予定) |
会場 | 慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス |
参加費 | 宿泊費、食費の実費(日帰りのワークショップは無料) |
【キャンパス外会場①:長崎県】
対象 | 高校1年生・2年生 |
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日程 | 2023年8月2日(水)~3日(木)(1泊2日) |
会場 | 長崎県 |
参加費 | 宿泊費、食費、教材費 等の実費 |
【キャンパス外会場②:鳥取県】
対象 | 高校1年生・2年生、高等専門学校生 |
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日程 | 2023年8月2日(水)~4日(金)(2泊3日) |
会場 | 鳥取県 |
参加費 | 宿泊費、食費、教材費 等の実費 |
※すべてのスケジュールは予定であり時間も目安です。ご了承ください。
8月2日(水)スケジュール(予定)
9:00 ~ 9:25 | ガイダンス |
9:30 ~ 12:00 | ワークショップ |
12:00 ~ 13:00 | 昼食など |
13:00 ~ 17:00 | ワークショップ |
18:00 ~ | 夕食など |
8月3日(木)スケジュール(予定)
(7:00 ~) | (朝食など ※前日から参加のワークショップのみ) |
9:00 ~ 9:25 | 全体ガイダンス |
9:30 ~ 12:00 | ワークショップ(午前の部) |
12:00 ~ 13:00 | 休憩(予定) |
13:00 ~ 16:00 | ワークショップ(午後の部) |
16:00 ~ 17:00 | 各ワークショップによるプレゼンテーション |
17:00 ~ 17:30 | 総合政策学部長・環境情報学部長 講評 |
※キャンパス外会場については、会場ごとにスケジュールが異なります。詳細は追ってご案内いたします。
参加者の方へのメール(参加要領)に記載していますのでご確認ください。
ワークショップ
- WS01:工作ワークショップ ~ みつける、みたてる、つくる、そして風景をつくる ~
- WS02:経営構想ワークショップ(食とビジネス)~ 食のビジネスで、地球課題を解決する ~
- WS03:「サボり」ワークショップ3 ~ これからの「サボる」をデザインする ~
- WS04:健康科学(ヘルスサイエンス)ワークショップ ~ 多様性(ダイバーシティ)と包摂(インクルージョン)を捉え直す ~
- 長崎WS:地域の課題解決ワークショップ in 長崎 ~ 効果的な場をいかにつくるか ~
- 未来構想キャンプ in 鳥取(日南町):Augmented Town ワークショップ ~XRとロボティクスで人々の健康を支える ~(共催:鳥取県、WebDINO Japan)
【SFC・宿泊・8/2-3】WS01:工作ワークショップ
~みつける、みたてる、つくる、そして風景をつくる~
私たちの身の回りには、まだ発見されていない可能性をもったさまざまなものが溢れています。雑木林に落ちている木の枝から捨てられている粗大ゴミまで、あらためてよく眺め、洗ったり組み合わせたりしてみると、道具になったり家具になったりできそうなものもあります。発見されていない可能性は、ものだけではなく空間にも見いだせます。空き地や道端に椅子を一脚置いただけで、何でもなかった空間が急に生き生きとした人が居ることができる場所に変わることもあります。いつも安くて便利な既製品を買ってくる生活に慣れてしまうと、ものや空間の豊かな可能性を忘れてしまいます。このワークショップでは、キャンパスを歩き回って色んなものを拾い集め、それらを用いて屋外で使う椅子やテーブルなどの家具を作ることに挑戦します。キャンパスでの宿泊を伴う2日間のワークショップです。外を歩き回って発見し、ものを拾って読み替え、手を動かし汗をかいて工作をし、完成した作品を置くことでSFCに新しい風景をつくりましょう。
担当者:石川 初(環境情報学部)、松川 昌平 (環境情報学部)
定員:21名程度
参加費:約5,000円(宿泊費、食費 ※現地までの交通費は含まれません。)
会場・宿泊:βビレッジ内施設
【SFC・日帰り・8/3】WS02:経営構想ワークショップ(食とビジネス)
~食のビジネスで、地球課題を解決する~
経営というと、営利企業の経営を思い浮かべるかもしれません。しかし、経営の考え方はあらゆる人の活動や社会に対して貢献することができます。社会変革、政府改革、非営利組織の経営など、人が集団で組織として行動するところには、必ず経営学の知見が生かされています。SFCは経営学を学ぶのに非常に適したキャンパスです。社会問題や経営課題は、様々な関係者間の利益相反やジレンマなど、解決が容易ではない問題が数多く存在します。そうした問題を解決するには、あらゆる知を総合的に活用し、ジレンマを乗り越え、最も好ましい解決策を導き出さなければいけません。また、経営に関する重要な意思決定は、基本的に複数の関係者による議論によって行なわれます。これは困難な意思決定には、様々なジレンマを乗り越えるために、創造性豊かなディスカッションが必要となるからです。このワークショップではフードロスなどの食に関する地球的課題を題材に、経営の視点から課題解決を考えていきたいと思います。各自が経営者の視点を持って、他の参加者と共に創造的解決策を導き出す意思決定プロセスを疑似体験し、経営の本質について理解を深めます。起業や経営、リーダーシップに関心のある高校生のみなさんを、求めています。
担当者:琴坂 将広 (総合政策学部)、保田 隆明(総合政策学部)、中村 慎之祐(政策・メディア研究科特任助教(非常勤))
定員:20名程度
参加費:無料
【SFC・日帰り・8/3】WS03:「サボり」ワークショップ3
~これからの「サボる」をデザインする~
私たちの日常生活は、スケジュールやカレンダーによって、規則的に動いています。通学も授業も部活も、時間と場所が決められているのが「あたりまえ」でした。しかし、COVID-19の影響で、さまざまな活動がオンライン化され、私たちの「あたりまえ」が変わってしまいました。はじめはその変化に戸惑いがあったかもしれませんが、しだいに慣れていき、むしろ快適に過ごしている人もいたはずです。そして、こんどは「5類」に移行です。
いろいろなことがきちんと決められていると、ちょっと反発してみたくなります。多くのことが規則的に動いているときこそ、「サボる」ことは誘惑でありスリルを感じる冒険になります。そして、サボったことで偶然いいことが起きたり、誰かと出会ったり、何かを発見したりするのです。
「サボリ」ワークショップは、3回目になりますが、これまではいずれもオンラインでの開催でした。今年は、ついにリアルな「サボり」体験です。このワークショップでは、「5類」移行後の日常生活を前提に、「サボる」ことの意味や価値について考えます。ここ数年でオンライン化されたさまざまな活動と、どう向き合ってゆくのか。待ち合わせや移動、通勤・通学時間の過ごし方はどのように変容するのか。「サボる」をきっかけに、コミュニケーションや集まりなど、私たちの関係づくりのありようについて自由に語る場所をつくりたいと考えています。
担当者:加藤 文俊(環境情報学部)、若新 雄純(政策・メディア研究科特任准教授(非常勤))
定員:20名程度
参加費:無料
【SFC・日帰り・8/3】WS04:健康科学(ヘルスサイエンス)ワークショップ
~多様性(ダイバーシティ)と包摂(インクルージョン)を捉え直す~
SFCでは、学問分野の境界を超えて、人の健康やWellbeingを解明したり、「健康な社会」を創るための総合的な科学を追求しています。さまざまな領域の先端で活躍する教員が集まり、3つのコンセプト:「身体の健康」「心の健康」「社会の健康」を重視しているのが、私たちの健康科学の特徴です。これらをバランスよく学ベるプログラムを「ヘルスサイエンス・パースペクティブ」と呼び、ユニークな社会活動を展開している卒業生を輩出しています。
【未来構想キャンプ2023】では、最近よく聞くようになった「多様性(ダイバーシティ)」や「包摂(インクルージョン)」の本質について、皆さんとじっくり考えたいと思っています。私たち自身、そして私たちが暮らすコミュニティや社会は、一人一人の人間の多様性をどのように捉えているのでしょうか?人は自分と違う人が生きやすい社会を作ることができるのでしょうか?答えのない問いを考える出発点となるのは、"関心"と"感じる心"かもしれません。
ワークショップ当日は、このテーマに関わりの深い教員、学生たちも参加し、相互に交流をしながら、今までの「当たり前」を考え直したり、根本から捉え直す機会にしたいと思っています。みなさんのご参加を楽しみにしています。
担当者:秋山 美紀(環境情報学部)、牛山 潤一(環境情報学部)、東海林祐子(総合政策学部)、内藤 泰宏(環境情報学部)、森 将輝(環境情報学部)
定員:21名程度
参加費:無料
【長崎・1泊2日・8/2-3】長崎WS:地域の課題解決ワークショップ in 長崎
~効果的な場をいかにつくるか~
長崎市は、歴史や文化、自然などの見どころあふれる有数の観光都市であり、坂のまちとしても全国的に知られています。山のかなり上の方まで傾斜地にびっしりと家が密集して建ち並び、独特の景観を呈しています。しかし、昨今、人口流出によりこのような傾斜地には空き家が増えてきており、その対策が検討されているところです。
一方、各地では空き家をうまく転用したカフェや交流の居場所づくりなどのさまざまな取り組みが行われています。そこから地域の課題解決に資するさまざまな活動が生まれたりもしています。
そこで本ワークショップでは、長崎の傾斜地にある空き家を利活用した場を訪問し、徹底的なディスカッションによって、実現可能な、かつ高校生らしいユニークな視点をいかした地域の課題解決のための実践知の創造に挑みます。
担当者:飯盛 義徳(総合政策学部)、宮垣 元(総合政策学部)
定員:20名程度
会場:長崎市内(長崎県庁周辺など)
参加費:約10,000円(宿泊費、一部食費、保険等 ※現地までの交通費は含まれません。)
【鳥取・2泊3日・8/2-4】未来構想キャンプ in 鳥取(日南町):Augmented Town ワークショップ
~XRとロボティクスで人々の健康を支える~
(共催:鳥取県、WebDINO Japan)
Augmented Town ワークショップでは、XR やロボティクスといった最新技術を駆使した新しい街のプラットフォームを、鳥取県内の特定地域をモデルケースに構築することを目指します。今年のテーマは、ユマニチュード(humanitude)を重視した地域ヘルスケアサービスの創造です。ユマニチュードとは「人間らしさ」という意味の言葉ですが、ヘルスケアの場面においては、「ケアされる人とケアする人を区別せず、両者の関係や絆を大事にする」という考え方を指します。
本ワークショップの大事なキーワードは「拡張」です。対象地域でのヘルスケアサービスが抱える問題をリサーチし、地域の古き良い部分は残しつつ、「いま」に相応しい様々な技術、VR・AR・MR、ロボティクス、環境情報と人間情報の高精度センシング、さらには Web 上での情報共有技術等を効果的に導入し、地域とそこに住む人々の新たな価値と存在感を生み出す仕掛けをプロトタイピングします。これら価値と存在感の拡張は、新たな人と人との繋がりを紡ぎます。逆説的に聞こえるかもしれませんが、技術の導入により、DX が進むヘルスケアサービスに「人間らしさ」を取り戻すことができるのです。
古きを守り、繋がりの価値と存在感を拡張し、緩やかにトランスフォームできる街、そのような街の近未来をいっしょに描きませんか?
担当者:高汐 一紀(環境情報学部)、瀧田 佐登子(環境情報学部講師(非常勤)*予定)
定員:20名程度
会場:ゆきんこ村 四季彩(鳥取県日野郡日南町下阿毘縁 478)
参加費:約15,000円(宿泊費、食費、旅行保険料 ※現地までの交通費は含まれません。)
補足:このワークショップのみ高等専門学生の応募も可能です。
未来構想キャンプに関するお問い合わせ
慶應義塾大学総合政策学部・環境情報学部
SFC未来構想キャンプ担当
電話 0466-49-3418
[受付時間] 平日(月~金) 10:00 ~ 15:00(祝日除く)
Eメール: camp-request@sfc.keio.ac.jp
※土曜、日曜、祝日、義塾の定めた休日(福澤先生誕生記念日:1月10日、開校記念日:4月23日)
および大学事務の休業期間は閉室いたします。