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2026.02.10

看護医療学部開設25周年―これからの25年|看護医療学部長補佐 矢ヶ崎 香

今年2026年、看護医療学部は開設25周年を迎えます。2年前に発足した企画委員会を中心に、これまで着々と準備を進めてまいりました。いよいよ記念すべき当日が迫ってきました。
25年前、本学部は「看護の先導者たる人材の養成」を目指し、開設されました。開設以来、私たちが送り出してきた多くの卒業生は、国内外の病院・医療機関や地域、在宅などで保健師、助産師、看護師として多方面で活躍しています。近年では大学院へ進学し、専門看護師やナース・プラクティショナー(NP)といった高度実践看護師、あるいは看護管理者として、人々の健康促進、療養の支援、Quality of lifeの向上のために先駆的な役割を担う卒業生も増えて、看護を先導しています。さらには看護医療の知見を活かして多様な分野で起業したり、新たな領域を開拓するなど、多様な形で社会貢献をしています。
現在準備を進めている25周年記念事業は、こうした卒業生と在校生、そして教職員が世代を超えて交流できる場を目指しています。この機会が、次の25年に向けた力強い一歩となることを願っています。卒業生、在校生の皆さん、ぜひ会場へ足をお運びください。 四半世紀の中で、社会や看護医療を取り巻く環境は目まぐるしく変化・発展しました。本学部の開設時に尽力された諸先生方には、現在の学部の姿はどう映っているでしょうか。当初の期待や志にどこまで近づいているか、忌憚のないご意見を伺いたいと考えております。

最近の私は、「これからの25年」に思いを馳せることが増えました。世の中はどのように変化し、看護医療はどう発展しているのか、頭を巡らせています。卒業生や在校生、あるいはこれから本学部に入学してくる皆さんが次世代の先導者として社会、看護医療をリードしていくことは間違いありません。その中で私個人が関心を寄せているのが生成AIと人間の共生です。ちょうど先日の新聞(日本経済新聞, 2026年2月1日付)に「科学論文 AI乱造の『毒』」という見出しがあり、目に留まりました。AIを使って書かれたとされる「粗悪論文」の増加を指摘し、AIが人間の知的活動に影響を及ぼしつつあるという指摘です。今後、医療においても多様な機会に加速的にAIが活用されるようになるでしょう。これからの25年、看護医療はどのように変化するのか。どれほど技術が進歩しても看護の本質である人の手による技術、知識、そして何より温かさや優しさ、ぬくもりをAIが超えることはないと信じています。むしろ多忙で複雑な医療の場をAIが賢く支えることで、私たちが人間ならではのケアにより一層専念できると思います。そんな時代が到来することを次なる25年に期待し、切に願っています。

 

矢ヶ崎 香 看護医療学部長補佐/教授 教員プロフィール