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2024.11.26

集まれ環境が学べる大学の研究室|環境情報学部長 一ノ瀬 友博

このおかしら日記は、だいたい2ヶ月に1回のペースで担当が回ってくる。今回の私の番は実に微妙なタイミングだった。締め切りは11月21日(木)で、公開は26日(火)である。つまり、この週末(23日、24日)にSFC万学博覧会を控えているが、公開は終わったあとということになる。万学博覧会について宣伝するには遅すぎて、こんなに盛り上がりましたと報告するわけにもいかない。何について書いたものかと先週から悩んでいたが、私が企画に関わっている学外のイベントについて紹介しよう。

来る12月8日(日)午後に日本大学法学部(神田三崎町キャンパス)において、「集まれ環境が学べる大学の研究室」というイベントを開催する予定である。これは環境情報科学センターという一般社団法人が主催する。環境情報科学センターは様々な学術活動を行っているが、学会としての機能も持っており、年に1回の研究発表大会、和文と英文で論文集や機関誌を発行している。私は理事としてセンターの運営に関わっていて、今回初めて高校生を主な対象としたイベントを企画することになった。

環境情報科学センターには、様々な専門家、大学教員、学生が会員として活動に参加しているが、環境分野だけを取っても実に幅が広い。大学でも「環境」という言葉が入った学部や学科はどんどん増加している。環境に興味を持っている高校生にとって、どの大学のどの学部に進学したら良いのか情報を集めるのはなかなか大変なのではないかと思い、今回このようなイベントを計画するに至った。出展してくれる会員を募ったところ、現時点で14大学16研究室に協力いただけることになった。私たちのように環境の名前が入った新しい学部もあれば、工学部、農学部、理学部に所属する研究室もあり、経済や経営の学科に所属するところもある。研究室の所属学部・学科を見るだけでも環境分野の領域横断性がよくわかる。

初めての試みであるので、どれだけの高校生が参加してくれるか全く分からないが、それぞれの研究室からは教員はもちろんのこと、学生や大学院生が参加し、教育研究活動について紹介する予定である。環境分野に興味を持っている高校生にとっては、数多くの異なる大学を一気に比較してみることができる貴重な機会となろう。より詳細な情報は以下の環境情報科学センターのウェブサイトで見ることができる。高校生に限らず、中学生、保護者、そして教員の皆さんも大歓迎なので是非気軽に訪問して頂きたい。もちろん私も会場にいて環境情報学部、一ノ瀬研究室の紹介をする予定である。

集まれ環境が学べる大学の研究室

一ノ瀬 友博 環境情報学部長/教授 教員プロフィール