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2014.04.01

SFCの講義でとてつもなく衝撃を受けた言葉が、 その後の人生の原動力になっている。|坪内 南さん(2000年総合卒業)

tsubouchi side shot.jpg 坪内 南

2000年 総合政策学部卒業
一般財団法人教育支援グローバル基金 理事・事務局長


中学3年の頃、単身カナダへ留学しました。大学進学のために日本に帰国しましたが、SFCを知る方から海外の大学に近い環境という助言をいただき、調べてみると学際的な視点で学べることに魅力を感じて、受験しました。幅広い領域で学びを深められることに魅力を感じ、部活やサークルよりも勉学に励む大学生活でした。そんなある日、衝撃的な出来事があったのです。大学3年の時、ある教授が講義の際にアジア地域の反政府ゲリラが拷問を受けている写真を私たちに見せました。教授は「君たちは世界的に見れば、非常に恵まれている一握りのエリートだ」と語り、「社会のために行動する義務と責任がある」と続けました。カナダの高校ではクロアチア、パレスチナといった紛争地域出身の学友がいて、私自身、世界の諸問題に対する意識も持っていました。それが大学生になり、問題意識が薄らいでいたのです。私は何をしてたんだ!と自分自身に怒りも覚えました。卒業後、ダボス会議事務局やバーレーン経済開発委員会などで仕事をすることになったのも、その講義での教授の言葉が私を突き動かしていたのです。現在、世界のために活躍できるリーダーの育成を目的として「ビヨンドトゥモロー」を運営しているのも、SFCでのあの日の強烈な印象が原動力になっているのだと思います。