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2016.04.01

プロジェクトでの提言が「本当に世界を変える」と感じられた、実社会と直結した学び。|南郷 市兵さん(2001年総合卒業)

南郷 市兵
福島県立ふたば未来学園副校長、文部科学省初等中等
教育局視学委員、中央教育審議会専門委員
総合政策学部 2001年卒業


東日本大震災で被災した福島県双葉郡に開校した高校で副校長を務めながら、中教審においても全国の学校のカリキュラム改革に力を注いでいます。この高校に通う生徒の8 割は原発事故による避難を経験し、今も約半数が自宅を離れ寮生活を送っています。そこまでして生徒たちがこの学校で学ぶのは「福島を何とかしたい」という強い思いがあるからです。そんな彼らに受験のための知識を学ぶだけではなく、社会を変えるための一歩を踏み出す力をつけてもらいたいと考えています。

カリキュラムの編成にあたっては、頭の中に常にSFC のイメージがあります。SFC では学びの環境を自分でデザインすることができるので「何のために、どんな学びをするのか」を自覚しつつ、グループワークではいつも「このプロジェクトが社会を変えるかもしれない」と本気で感じていました。SFC の教育理念やスピリッツを参考に、子どもたちが学びながら福島の社会を作り替えていくような場をつくりたいと思います。

卒業後のキャリア
2001年 4月 株式会社インターネットイニシアティブ入社
2010年 4月 文部科学省生涯学習政策局政策課研究補佐員(会社と兼職)
2013年 3月 文部科学省に転職
2015年 4月 福島県立ふたば未来学園高等学校副校長就任(文部科学省から出向)
2015年 11月 中央教育審議会初等中等教育分科会専門委員