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2020.12.22

皇居ラン|看護医療学部長 武田 祐子

遺伝性腫瘍患者のサポートグループの運営補助に携わり20数年になる。主な活動として、年数回のニュースレターの発行とミニ集会、BBQ等を開催している。今年は1月の集会を最後に、集まることができずに1年を終えようとしている。この会の特徴として、当事者・家族だけではなく、医療者等支援者の会員も多く、講演会など情報提供の機会を設け、関連する医療者との交流を図るなど、共に活動している。

20201222武田先生1.png20201222武田先生2.png会員の一人であるナショナルセンターの医師から、閉鎖空間でセミナー等を開催できる状況ではないので、屋外で健康増進を目的とした企画として「皇居ラン」の提案が10月にあった。早速、役員等の意向を確認の上、11月末の開催に向けての準備を始めた。その矢先、COVID-19第3波?と思われる感染拡大が報道され、開催直前に延期もしくは中止の相談があった。会員への参加呼びかけはホームページと郵送で行ったが、出欠を取っていないので、中止にした場合の通知を確実に行うことは難しいことから、ホームページ上に「ご無理のないよう」「次回への参加」を呼びかけることにした。参加を断念された会員からは、「楽しみにしていたので残念」「感染がやはり心配なので...」「次回は必ず参加したい」等のメールが届いた。

当日9時、集合場所の桜田門には当事者である会員2名と、会員を含む医療関係者11名の参加者13名が集まった。私を含むウォーキングの部6名は、ランの部7名よりも少し早めに出発したが、東京駅に最も近いところでランの部に追いつかれ、颯爽と走り去る集団を見送った。

ウォーキングの部は、会員Aさんの提案により、大手門より東御苑に入り、庭園を散策。人影はほとんどなく、多彩な種類の草木が植えてあり、手入れの行き届いた木々を眺めながら、北桔橋門まで気持ちよく歩くことができた。珍しい柿の木が何本もあり、たわわに実を付けている木や、サンシュユという木は花芽を着けていた。梅の木も多く植えられており、開花の時期はさぞ見事な眺めになると思われた。

寒いうちから咲くサンシュユの花言葉は「強健」など
「庭木図鑑 植木ペディア (uekipedia.jp)より」

1周約5㎞、2万歩程で全員がゴールし、記念撮影後10時半には解散となった。短時間ではあったが、天候にも恵まれ、参加された会員からは「完歩できて自信になりました!」という感想も。屋外の解放感と身体を動かす爽快感は、コロナ禍で閉塞した生活を強いられている医療者にとっても「たいへん気分転換になりました。」「初めての方とも、会話がはずみますね。とっても楽しめました。」「現世の御利益、仕事に役に立ったこともありました。」と、満足の得られる結果となった。

ようやく海外でのワクチン接種開始となったものの、終息にはまだまだ時間を要する状況です。縮こまった身体と心を屋外で開放できるような機会を持つことはとても大切であることを実感しました。移動制限も必要になってきている現状では、今回のような企画もしばらくはお預けになりますが、観梅の時期に「皇居ラン」が再開できることを心から願ってます。

武田 祐子 看護医療学部長/教授 プロフィール