MENU
Magazine
2013.11.01

青山敦研究室

研究領域キーワード

aoyamalab1.jpg

神経科学(脳科学)、脳機能計測、脳情報解析、生体信号処理 、異種感覚統合、脳磁界計測法(MEG)、磁気共鳴画像法(MRI)

どのような研究をしているのですか?

青山研究室では、脳情報の計測と数理解析を行い、ヒトの脳メカニズムの解明と脳情報通信や医療・福祉等への応用を目指しています。脳磁界計測法(MEG)や磁気共鳴画像法(MRI)などを用いて、学生は自分たちで計画した実験をもとにグループと個人で研究活動を進める事ができます。グループは、感覚統合、情動、言語、音楽、Brain-machine interface (BMI)などがあります。
脳科学は学際的な分野であるために、様々なバックグラウンドの知識が必要です。青山研究室では、脳のメカニズムを深く学ぶことかでき、それと関連した工学、生理学、心理学、計算理論などの分野も知ることが出来ます。脳は、宇宙と並んで人類最大のミステリーです。我々は脳を解明することで、未知なる世界への扉を開き、その研究成果を社会に結び付けていく事を目指していきます。

研究室の一日を教えてください。

aoyamalab2b.jpg

青山研究室は今年出来たばかりで、まだ新しいラボです。研究会は毎週火曜日4〜5 限(2013年度秋学期)に行われています。4限には、基礎研究を行う上で必要な知識の習得、さらに関連論文の発表や文献の輪読を行います。また、学期末には個人またはグループで行っている研究活動の進捗状況の報告とそれに基づく議論を行います。5限は、 MATLAB/Octaveでの解析やFreeSurfer、MNEを利用して脳機能画像と脳情報を組み合わせたデータ解析に取り組んでいます。また不定期で、外部機関にあるMEGやMRIを利用して実験を行います。これらは大変高価な計測機械であるために、学部1年生から研究を行えるのは大変貴重なことです。研究活動は夜遅くまで行っている人もおり、脳研究に対して真摯に取り組んでいる人が多いです。また研究会以外にもサブゼミを行い、脳神経科学の基礎知識習得に励んでいます。

 

先生はどんな方ですか?

先生は仏様のような優しい先生です。研究室の皆は同じ“脳“というものに興味を持っていますが、それぞれで”脳“についてどのようなことを知りたいか、どのような研究をしたいかというのは様々です。先生はそんな私たち一人一人の思いを丁寧に聞き、それぞれのやりたい実験をなるべく叶えようと尽力して下さっています。常にどうすれば皆が脳について学びやすいか、どうすれば皆が研究しやすいかを考えている、とても学生思いな先生です。

研究室ならではのキーワードはありますか?

「脳の本質を理解しよう」
近年、脳科学が急速に発展し応用研究が盛んに行われるようになりました。しかしこれらの研究の中には、脳の本質に迫るという当初の目的とは異なり、結果的に「出来てしまえば良い」状態のものになっているケースも少なくありません。また脳計測についても、どの程度本質的なものを測れているのか、曖昧な部分があるという問題もあります。
青山研究室では、 こういった視点を踏まえ、脳の「本質」である脳機能の解明に重点を置いて研究活動を行っています。

リポーター 藤井優人里さん(環境情報学部1年)、上野太郎さん(環境情報学部1年)、宇野優さん(環境情報学部1年)

→教員紹介ページ