MENU
Magazine
2010.11.24

曽我朋義研究室

SFCの現場

曽我朋義研究室

研究領域キーワード

メタボローム、分析化学、キャピラリー電気泳動-質量分析計(CE-MS)、分子生物学

どのような研究をしているのですか?

曽我朋義研究室は先端生命科学研究会のひとつです。ここでは細胞内の網羅的な代謝産物(メタボローム)を対象とした研究をしています。曽我先生によって開発されたCE-MSは細胞内に存在する数千の代謝物を一斉に分析できる装置であり、分析手法の改良が研究テーマのひとつとなっています。また、メンバーの多くは、この技術を大腸菌、線虫、藻、食品、マウス、ヒトなどに応用し、有用成分の発見や、生命を維持するメカニズム解明を目指し研究をしています。

研究室の一日を教えてください。

私達はそれぞれが自分のテーマを持ち、日々研究に取り組んでいます。活動場所はSFCで解析に徹したり、鶴岡の先端生命科学研究所にて実験をしたりと様々です。先端生命科学研究会メンバー全員が集まる日が毎週火曜日にあり、その日には他機関からお招きした研究者の方による講演会が開かれます。また、春休みや夏休みにはSFCや鶴岡で有志による長期合宿があり、朝から晩まで皆一意専心で新しいテーマに挑戦しています。

研究室の様子研究室の様子

先生はどんな方ですか?

一番に思い浮かぶ曽我先生のフレーズは「あ、○○さんだ。研究頑張ってる?」です。曽我先生は、この言葉でどの学生にも声をかけ、「あれだな、○○やってみなよ」と先生なりの指摘・助言をくださる、気さくで、笑顔が素敵な先生です。そんな曽我先生は大の釣り好きで、先日はなんと74cmもの真鯛を釣り上げ研究室に写真が飾られました。最近はお子さんが生まれ、その物柔らかな笑顔に磨きがかかっています。

研究室ならではのキーワードはありますか?

研究室ならではのフレーズは「よし、測ってみようか」でしょうか。どの生物も生命維持のために有機化合物の異化・同化を行っています。そのような代謝産物を対象としているメタボローム測定は、生物対象を問わず有用であり、それができるのはこの研究室の強みです。ひとつの研究室内で研究対象・テーマが非常に多岐にわたるのも、それが反映された結果だと思います。

レポーター
環境情報学部4年 飯野慧子さん

→教員紹介ページ

(掲載日:2010/11/24)

→アーカイブ