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Magazine
2010.10.26

濱田庸子・森さち子研究室

SFCの現場

濱田庸子・森さち子研究室

研究領域キーワード

パーソナリティ発達

どのような研究をしているのですか?

私たちの研究会では、0〜3歳児の乳幼児を対象としたパーソナリティ発達の研究を行っています。具体的な内容としては、一人もしくは二人組で定期的に乳幼児がいるご家庭にビデオ観察を行い、乳幼児の成長過程を記録し、そして、授業中にビデオを流し、その子の成長の変化を研究会のみんなで観察し、議論を深めているということをしています。自分では気づかなかった他者の視点からもたくさんの発見があります。一人一人それぞれが些細なことでも気づいたこと、感じたことを発言し、とても和やかな研究会です。

研究室の一日を教えてください。

濱田・森研究会では、「子供の精神発達を考える」をテーマに、月曜3限に授業を受けています。乳幼児の精神発達についての理論の学習と並行して、各自割り当てられた家庭を訪問し、学期中に、2-3回の乳幼児観察を行なっています。その観察結果は研究会で報告し、討論を行い、健康な乳幼児の発達についての理解を深めています。受講生一人一人の子供に対する視点が違うため、大変勉強になる研究会です。

濱田庸子研究室

先生はどんな方ですか?

濱田先生はいつも笑顔で私たちの研究を見届けてくださり、物腰がやわらかく、とても女性らしい方で先生ご本人の育児の経験からも私たちにたくさんの知識を与えてくださります。森先生も濱田先生と同じく穏やかで、清楚な雰囲気の方で、お二人とも私たちに安心感を与えてくださる話し方をする先生です。乳幼児研究を行いやカウンセラーとしてもご活躍 しているお二人ならではなのではないかと思っています。そして、お二人とも学生の意見を否定することはせず、適切なコメントをくださり、飲み会で はプライベートな話など、気さくに話してくださいます。

研究室ならではのキーワードはありますか?

「温かく見守る」であると思います。というのは、先生方は私たち研究会メンバーに対して、担当する幼児の観察内容の報告と活動を温かい目で常に見てくださっています。そして、乳幼児研究に関する知識を織り交ぜながら、私たちの観察の視点を養わせてくれる、一人とりに適切なアドバイスをしてくださり、私たちにとってはよき先生であり、お母さんといっては失礼になりますが、そのような頼りがいのある存在でもあります。そして、私たち研究会メンバーは乳幼児観察を日々行う中で、幼児とい養育者の関係を客観的に観察を行い、それぞれの家庭の養育方法を温かく見守りながら、考察を加えていく姿勢がとても重要となってきます。そのため、濱田・森研究会のキーワードとして「温かく見守る」という言葉をあげました。

レポーター
総合政策学部4年 藤原早苗さん

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(掲載日:2010/10/26)

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