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2009.09.14

助産院での日々

SFCスピリッツ

助産院での日々

熊谷知子さん
助産師。現在、斎藤助産院勤務(茅ヶ崎市芹沢)
2001年総合政策学部・2005年看護医療学部助産過程卒業

この夏から藤沢に戻ってきました。谷戸の風景や富士山の見える景色、それから時々漂ってくるあの懐かしいにおい…。SFCキャンパスから徒歩20分くらいのところにある助産院での住み込み生活が始まりました。

卒業後に就職した葛飾赤十字産院では、お産の介助や、入院中の妊婦さん・産婦さん・お産後のお母さんと赤ちゃんのケア、手術(帝王切開)の介助、外来では医師の診察についたり助産師外来(妊婦健診)をしたり、NICU(新生児集中治療室)では早産や呼吸障害など治療が必要な赤ちゃんのケアなどなど、いろいろな場でお母さん赤ちゃんと家族に関わらせてもらってきました。年間2000人以上の赤ちゃんが生まれる施設ですが、お産のヒューマニゼーションというのを掲げていたり、地域の開業助産所とも提携していたり、助産師として大事なたくさんのことを学んだ気がします

そしてまだまだ学ぶことだらけな中、もともと日々の暮らしの中でのお産に関わりたいと思っていたので、病院を退職して助産院へ行くことにしました。(助産院は、助産師が開業している施設です。)
ここでは月曜から土曜の午前中は外来(妊婦健診と母乳相談など)、そしてお産があればその介助と、お産後入院中のママベビーのお仕事。午後はスタッフの子どもたちが帰ってきてにぎわいます。はじめは先輩助産婦さんの後を金魚のフンのようにくっついてまわらせてもらって、最近は徐々に自分も実際入りながら助産院での仕事を習得中です。
自分自身、普通に生活しながらの自然な?働き方が心地よいです。夜中にお産!とか、ごはん中に電話があって出動!とか。そして終わったら寝ます。スタッフの方もみんな、子育てしながらとか、臨月でも出てきたり、自然体で働いているのがすごいなあと思います。

助産院のベランダから見える夕焼け
助産院のベランダから見える夕焼け

お母さんがお父さんが大事に赤ちゃんを迎える。赤ちゃんが一生懸命生まれてくる。
助産院でも病院でも、そのサポートができるように、まだあたふたしてばかりですが、がんばっていきたいと思います。

齊藤助産院ホームページ:http://www.netlaputa.ne.jp/~umu-umu/

(掲載日:2009/09/14)