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2012.02.15

「最善解を探して」 ─ 学校運営の仕事 ─

SFCスピリッツ

「最善解を探して」 ─ 学校運営の仕事 ─


栗林徹平さん
学校法人アミークス国際学園
沖縄アミークスインターナショナル(株式会社旺文社より出向)
1995年 環境情報学部卒業

何かに悩んだとき、SFCクラブ棟運営委員会をよく思い出します。クラブ棟が完成する少し前、入棟基準の審査方法で各サークルが紛糾していたころ、どうしたらより多くのサークルがシェアできるかその方法を探すべき、とコペルニクス的転回で鍵の管理団体が設立された事件です。二者択一の選択に囚われそうになったとき、その思い出は、凝り固まった発想を優しく解きほぐしてくれます。

私はいま、沖縄の自然豊かな丘陵に建つ幼小中一貫校「沖縄アミークスインターナショナル」にいます。この学校は、国語と社会以外の教科を英語で教えるイマージョンコースと、Japanese以外のすべての教科を英語で教えるインターナショナルコースが共存する全国唯一の学校です。将来の進路選択の幅が広がるよう、環境(道具)のひとつとして英語で教えていますが、英語を学ぶための学校ではありません。無線LANに5万冊の蔵書を収容するメディアセンター、乗馬やゴルフ、陶芸などの課外活動を通じて「自分で考え、学び、行動する、自立した子どもを育てる」という教育理念を実現する場づくりに力を入れた学校です。

なんとなくSFCを彷彿させるこの場所に、私はコーディネーターとして出向しています。コーディネーターとは、人と人、いろんな意見の取りまとめ役です。先生方の半分を占める多国籍の外国人、設立に責任を持つ沖縄県やうるま市、運営母体の旺文社、大切な児童をお預けいただいた保護者たち。ここには沢山の関係者がいて、そのすべての方々が強い想いと期待を持ってこの学校に関わっています。その気持ちをくみ取りながら裏方に徹し、クラブ棟運営委員会のような最善解を探して新しい学校の方向性やルールを作り上げていくのがコーディネーターの仕事です。

旺文社に入社して16年になりますが、出版社勤務なのに編集以外の仕事ばかりを経験しました。営業、人事、新事業・新会社の立ち上げ等など。当初は就職前の志望職種に就けない戸惑いもありましたが、SFCの看板と諸分野で活躍する卒業生のおかげで、ジェネラリストとして沢山のチャンスを会社からもらいました。

アミークスの子どもたちが15歳になったときにどんな進路を選択するのか、成長を見守る仕事に幸せを感じながら毎日を過ごしています。

栗林 徹平

沖縄アミークスインターナショナル:http://www.amicus.ed.jp/
株式会社旺文社:http://www.obunsha.co.jp/

(掲載日:2012/02/15)