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2004.04.28

5月29日は慶早戦だ|小島朋之(総合政策学部長)

今年は4月29日から5月5日まで、最長で7日間の大型連休である。ただし、4月30日は金曜日で授業は通常通りであり、私も大学院生と午後1時から6時まで間近にせまった修士論文の中間報告に向けて報告の予行演習である。

4月に入学した新入生も、SFCの学園生活に慣れてきたようだ。しかし、教室を間違え、食事をとるほどの時間もない昼休みに戸惑う姿など、まだまだ新入生丸出しである。ところが時間の経過とともに、彼らも慶應義塾の塾生そしてSFCの学生になっていく。授業や研究プロジェクトに参加し、体育会やサークル活動に加わり、塾生らしく、SFC生らしくなるのである。SFCを感じる機会は授業以外にも7月の七夕祭、10月の秋祭、卒業生がキャンパスに戻ってくるHCD(ホームカミングデイ)そして11月のORF(オープンリサーチフォーラム)がある。

今年はそれらに野球の慶早戦を加えたい。幼稚舎から大学までの塾生、三田、日吉、矢上、信濃町キャンパスそしてSFCの学生、さらに卒業生も加わった応援は、ぜひ一度味わってもらいたい。私自身も新入生の春にサークルの先輩たちと行った神宮球場での慶早戦で、はじめて慶應義塾の学生であることに強い愛着を感じた。

もちろん、どの大学でも卒業生には愛校心があるが、慶應義塾の卒業生の愛塾心はきわめて強いものがある。毎年、卒業式には卒業25周年、入学式には卒業50周年の先輩たちが招待される。今年の入学式には、1953年度の卒業生が出席した。卒業総数が2500人で、招待状が1500通で、実際に出席したのが1000人を越えていた。きわめて高い出席率である。50年目を迎えた先輩の愛塾心の出発点には、もしかしたら慶早戦の熱い思い出があるのかもしれない。

今年春のリーグ戦での慶早戦は5月29日(土)である。切符は用意されている。新入生の皆さん、神宮球場で会いましょう。もちろん、2、3、4年生、院生諸君とも球場で会おう!

(掲載日:2004/04/28)

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