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2005.04.14

新SFCファカルティクラブ|吉野肇一(看護医療学部長)

今回,編集者から与えられたテーマは「食へのこだわり」とあり,それに加えて,SFCファカルティクラブが新しく生まれ変わったことに少し触れることとある。そこで,取材記者を気取って,編集者が「新しく生まれ変わった」と称するファカルティクラブへ行ってみることにした。

この原稿の締切日当日の4月6日(水)午前11:30現地到着。第一印象は,以前とあまり変わってないなという感じ。つまり,以前同様,エントランススペースが,やや暗めで広く,大きな鉢植え植物みたいなものが置かれていた。

こういう取材のときにこのようなハプニングって起こりやすいのか,開店して間もない当店ではよく起こるのかは分からないが,次のような事態が生じた。入ろうと思ってちょっと見たら,入り口右側の看板が「closed」となっていて,人気もあまりしない。正午から開店?と一瞬考えたが,どことなくやっている雰囲気はする。勇気を出して中に入ると,意外や,すぐに食券売り場の,でも相応に感じの良いマダムから,食券を買うよう声が掛かった。ちょっと,ムッと感じたが,当方,そこは還暦過ぎのベテラン,「でも,看板がclosedになっていますよ。」と冷静に反応。「アッ,済みません」と感じの良いマダム。マダムの感じの良さにほだされて,僕が看板を裏返しにして,「open」となった。

そこで,「スパゲティ,850円」の食券を購入し,右へ曲がってテーブル席へ。時間が早かったので,店内は数組の客のみ。自由に席を選び,着席。照明は暗めでよろしい。超花冷えの寒い日だったので,窓際は敬遠して,中央部へ。

やや小柄の,長い髪を上に巻き上げた黒枠めがねのウェートレスが,「サラダ,スープ,パン,コーヒーなどはバイキング形式で,ご自由にどうぞ」と。このひとも感じが良い。当方,すかさず,「実は,取材を兼ねて来ているんですが,客の入りはどう?」。「1週間前にオープンしたばかりで,まだ分かりません」「大体,予想どおりの入り?」「そうですね」。このやり取り後,彼女の態度は,全体的にどことなく,感じがさらに良くなった。

スパゲッティの味はマアマア,量はやや多め,バイキング形式のパンは良。スープはトマト入り野菜スープと思われ,味は良かったが,やや冷め気味であった。このバイキングは,値段から見ても,普段,あまり野菜を食してない人にとって有効であろう。

12時を過ぎたら混みだしてきた。当然,知己も多い。中には,「看護医療学部から遠路はるばるようこそ」といいながら,僕の真意を知らないので,「こいつ,歳の割りに好奇心が旺盛?」といったようなニュアンスも伝わってきて面白い。

今回の取材をまとめると,新ファカルティクラブに総合的には合格点を出したい。席位置のアドバイスとしては,バイキングテーブルの近くは人通りが多いので敬遠すべき。それにより人の流れをより円滑にすることもできる。

この新ファカルティクラブについては,前々回のおかしら日記(4/4)で小島さんが,ちょっとばかり書いておられる。それによるとイタリア料理「タブリエ」というところが乗り込んできたらしい。これをネット検索してみたが,行き当たらなかった。以前の店の撤退決定後,このお店の選択については,SFC教職員から選ばれた委員会(委員長 村井純)の熱情が注がれている。それを汲むためにも,皆で利用し,必要に応じて意見等を出し合い,より良いものとして長続きさせたい。

もう誌面がなくなってしまいました。この手の記事ものは字数を食うものと実感。というわけで,今回は,新ファカルティクラブのルポのみで終ります。本来の「食へのこだわり」については,他のメンバーさん,引き続いてよろしく。(了)

(掲載日:2005/04/14)

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