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2005.01.06

2005年元旦:遠藤地区西部自治会新年会へ|吉野肇一(看護医療学部長)

大晦日の大雪が,都心で年越しの雪は21年振りということを自覚しているかのように,直後の雨にもしっかりと耐え,パリパリとなって覆っている道路を,スノーシューズの助けを借りて,約束の午前8時50分にSFC北門守衛室に無事到着。元旦のこんな朝から,本当にこんなことあり?という疑念を晴らすかのように,熊坂学部長と西野参与が守衛室裏部屋で電気ストーブに手をかざしているのを見て,一安心。徒歩よりも車が安全(四足のため?)ということで,西野号ですぐ近く,郵便局裏の遠藤地区西部自治会館へ。そこで,小島学部長と徳田研究科委員長と合流。こぎれいな会館に,手入れの簡単そうな赤いビニル製スリッパに履き替えて入る。

オット・・・,すでに100名弱の老若男女(主は60歳代男性)がギューギューの状態で椅子に座ってお待ちいただいているではないか!この自治体は105所帯から構成されているとのことであるが,この自治体のパワーは何なんだという感じ。新入会員が5所帯くらいあり,若手夫婦が紹介されていた。多くは夫婦の一方が当地区出身者であった。そして,われわれ4人はかなりの上席へ座らされたが,3/4の人に背を向ける位置となって,ちょっと残念。また,お餅でもとも思っていったのだが,テーブル上には缶ビール(あとで日本酒も出た)と少々の乾き物だけで,これまたほんの少し残念。

自治会長(実直そうな方で,A5紙1枚のしわになった手書き原稿を読まれた),衆議院議員(文教系らしく,安西塾長と親しいことを徳田さんに誇示),県会議員(地元出身の若手らしく,やや長めの挨拶)と挨拶が済み,一人遅れていた山本市長さんが乾杯直前に絶好のタイミングで到着。これらのかたがたが最上席で,いわば床の間を背にして出席者全員を見渡せる位置。この新年会の目的の一つに地元陳情があるらしく,今回は,昨年22号台風で大暴れし郵便局に大浸水をもたらした「小出川」の河川改修などがその内容であった。

山本市長が,上記陳情内容なので,陳情先は慶應義塾でもあるから,われわれに彼らの席に移るようにとの,ウイットに富んだ発言があり,被陳情者席はどうもという気もしているうちに,もともと被陳情者席はいっぱいで物理的にそれは不可能と分かり,ホッとしたと同時に,参加者全員をもっと見たかったのでちょっと残念な気もした。

乾杯後,しばらく歓談。暫時後,われわれ4人にも話せとのこと。慶應義塾創立150年のことなどを4人で話した。

再び,暫時歓談。これから酒席が盛り上がろうという矢先,多分10時ごろ,小島さんが「では,われわれはこれで」ということで,4人,「サッとゾロゾロ」という感じで退席。この小島さんの退席のタイミングは,いつもながら絶妙としか言いようがないくらいすばらしい。ここにも小島さんの専攻する中国3千年有余の知恵が生きているよう。それと,この「サッとゾロゾロ」ということも重要で,こうすると引き止めにくい。

おかげで無事,職務を果たして昼過ぎに帰宅し,あとは自宅で昼寝をして元旦を過ごすことができた。(了)

(掲載日:2005/01/06)

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