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2007.04.19

おかしらにとっての福澤諭吉:幼稚舎の歌|冨田勝(環境情報学部長)

  福澤の 大先生の
  お開きなさった 慶應義塾
  その幼稚舎の われらぞみんな
  よい子になろう 気をそろえ

  福澤の 大先生が
  お残しなさった 自尊の教え
  そのみさとしを 身におこなって
  よい子になろう 気をそろえ

私は6歳の時からこの歌を毎学期の始業式と終業式で起立・斉唱してきた。今あらためて読み返してみるとすごい歌詞で、子供たちに「福澤=大先生」と刷り込む効果があるようにも見える。

しかし実際には幸か不幸か、福澤諭吉を盲信的に崇拝するようになった幼稚舎生は同級生を見回しても誰一人いない。おそらくその訳は、歌い始めた6歳のときには意味がわからず、その後は意味を考えずに歌い続けただからではなかろうか。

一方私は福澤諭吉が大好きで、おかしら日記でもよく引用するが、これは決して義塾を創設した「大先生」だからではない。

やんちゃでいたずら好きで大酒呑み。権力に諂(へつら)うことなく言うべきことを言い、やるべきことをやるかっこ良さ。スピイチ(演説)とディベート(討論)の達人。女性を大切にするフェミニスト。そしてなにより塾生をこよなく愛した熱血先生。

そんな人間”福澤諭吉”のチャームとダンディズムが大好きなのだ。

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(掲載日:2007/04/19)

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