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2007.06.07

おかしらのモバイル生活術:最古の顔文字|冨田勝(環境情報学部長)

「コンピュータ考古学」という研究分野があるらしい。何十年も前の磁気テープなどを世界中の倉庫から" 発掘 "し、" 太古 "のコンピュータの使われ方を分析調査するというものだ。

コンピュータ考古学者Jeff Bairdによると、コンピュータのメッセージに初めて顔文字が登場したのは25年前。1982年9月19日11時44分(米東時間)にScott Fahlmanが使った :-) が最古の顔文字とされている。

二番目に古い顔文字は、二日後の21日14時27分にWilson Harveyが使った (-: で、三番目に古い顔文字は、なんと翌22日21時26分にMasaru Tomita(冨田)が驚きを表すために使った :-O である。

これら顔文字の“化石”はすべてカーネギーメロン大学(CMU)コンピュータ科学部の電子掲示板のバックアップテープから見つかったものだ。1982年当時私は大学院生としてCMU留学中だった。

ということは、私はコンピュータメッセージで顔文字を使った最初の日本人ということになる。このことを「トリビアの泉」で取り上げるという話があって、私は番組取材まで受けたのに、結局ボツになってしまったのはちょっとせつなかった。:-(

全角文字をふんだんに駆使した複雑豪華な顔文字が次々と登場する中、私は半角文字をつなげた地味な顔文字しか使わない。25年もの歴史を持つコンピュータ顔文字のパイオニアであるという自負による、ささやかなこだわりなのです。 :-)

最古の顔文字について

当時の掲示板

(掲載日:2007/06/07)

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