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2008.02.08

明日の記憶|大西祥平(健康マネジメント研究科委員長)

このタイトルにご記憶の有る方は多いと思います。それであれば安心です。

感動して涙することとの話題ですが、最近、涙することは非常に多くなりました。女々しいと云われるかもしれませんが、涙もろくなってしまいました。たいしたことでないのに妙に感動してしまい、ハンカチを持って涙を人前で拭くことしばしばです。
少し前の映画でしたが、渡辺謙が主役で、樋口可南子が女房役として出演している映画「明日の記憶」には誠に涙しました。血気盛んな中堅管理職のサラリーマンである渡辺謙に突如記憶が薄れる、失う症状が始まり、徐々に進行し、若年性アルツハイマーと診断される。よく出かける仕事先の場所が分からなくなりパニックになってしまい、自分の会社の社員に電話をかけて、今居る場所を知らせ、相手先までの道順を、興奮状態で聞いているシーンは刺激的でありました。そして、症状は進行し、会社を辞め、自宅での生活を余儀なくされることとなりました。若いときに陶芸をやったことのある田舎の山里に一人で出かけ、様々な過去のシーンが交錯する場面がありました。そして山里から戻るときに出くわした女性に挨拶をしました。妻であるのに忘れてしまったのです。ここまで来てしまったのかと、あまりの悲しさに、恥ずかしながらですが、声を出して涙してしまいました。
実は、私自身、地下鉄大手町駅を降りて、行きなれた厚生労働省に行こうとして周囲を見渡した瞬間、私が何処に居るのか、また厚労省にどのようにしていけば良いのか全く解らなくなってしまい、研究室の秘書に電話してしまったことがありました。渡辺嫌と全く同じシーンでした。

記憶が薄れ、自分が誰であるのか、また最愛の妻の顔をも忘れてしまう、そして妻の樋口可南子と目の焦点が定まらなくなってしまった渡辺謙が夕陽を見つめながらエンディングとなるシーン、感動と云いますか、あまりの悲しさ、切なさで、涙し、しばし立ち上がれませんでした。悲しい話題になってしまったこと、お詫び致します。

(掲載日:2008/02/08)

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