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2008.05.29

初恋|大西祥平(健康マネジメント研究科委員長)

おかしら日記では自分自身の過去を綴るテーマがあり、テーマごとに考えさせられることが多くあります。今回の初恋というテーマは薄れる過去の記憶の中で強く残されているものの一つとして読者の方もそうでしょうが、自分にもあります。異性への感情は誠に不可思議なものです。小学3年生の時、島根県の町から転校して来た半名みちこ(氏名をあげていいのか悩みましたが)さんに憧れてしまいました。非常におとなしい、小学生でしとやかというのは変ですが、自分自身の周りに居ない感じでありました。しかし中村君という同級生のライバルがいて、残念な思いをしました。つらく淡い思い出です。清楚な姿は今も忘れず目に焼き付いております。彼女はしばらくしてまた転校していきました。東京でした。

今の私からは恐らく、研究科で接している私をみている院生の方達は想像がつかないかもしれませんが、超人見知りでした。電車やバスに乗るのが大の苦手であり、周囲の人たちと目線が合うのがとても嫌でいつも伏し目がちで、見知らぬ不特定多数の人たちの中にいるのが苦痛でありました。自意識が強いにも関わらず極めて引っ込み勝ちな性格でした。それが慶應義塾大学に入学してから引っ込み勝ちな性格が消えてしまいました。よくも悪くもです。そして今は、仕事上、多くの方々に対して様々なことを伝える機会が沢山あり、如何に私のエネルギーを相手に当てるかが今の私の大切なポイントになっています。ただ、エネルギーを与えるので、また相手に私のエネルギーが吸収されてしまうので、それを補充する時間が年をとるにつれて長くなってきていることを強く感じています。

(掲載日:2008/05/29)

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