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Magazine
2009.10.10

懐かしのジャンクフード|徳田英幸(政策・メディア研究科委員長)

9月下旬、学生たちとユビキタスコンピューティングに関する国際会議UbiComp2008に参加してきた。UbiCompは、毎回、ヨーロッパ、北米、アジア地区を巡回する方式で開催され、2005年にアジアとしては初のUbiCompを東京で、我々が開催した。今回は2度目のアジア開催ということで、韓国のソウルで行われた。今年は、会議がスタートして10年目という節目の年で、通常のタウンミーティングだけでなく、今後のユビキタスコンピューティング研究とUbiCompという国際会議についてのパネルセッションが行われ、アジア地区からは私もパネリストとして参加することとなった。ユビキタスコンピューティングの研究成果に関しても、ロケーションアウェアなサービスのようにケータイなどのアプリケーションに応用されてきた実績もあるが、もっと社会的な規模での応用研究や実証実験が行われたり、新しいビジネスモデルが創出されてくることを期待している。

さて、今回のお題「グルメ」であるが、あえて、心に残るジャンクフードに触れることにした。グルメな先生は沢山いそうなので、カナダ時代、アメリカ時代とさまざまなジャンクフードを経験してきた私としては、懐かしいジャンクが沢山ある。

まず、Pittsに行ったら、ぜひ試して欲しいのが、バッファローチキンウィングである。鳥の手羽をタバスコ系の非常に辛いソースでからめたもので、ビールによくあったアパタイザーである。CMU時代に、金曜日の夕方に行われた計算機学科のTGIFパーティでよく登場してきたジャンクフードである。結構、レストランによって、その辛さが違い、一度シアトルで注文した際には、辛くなくてがっかりしたことがある。酸味と辛さのバランスが重要である。

2つ目は、PittsのStation Squareにあるリブ屋さんが出しているベビーバックリブである。大きなリブも美味しいが、このベビーバックが持つ独特のジャンクフードさが大変懐かしい。アメリカ時代も、あまり肉を食べない方であったが、日本からのお客さんなどには、これぞPittsの味ということで、このベビーバックかプライムリブをよく味わって頂いた。沢山の日本人でオーダーストップまでいったこともあった。リブの肉の堅さとソースが鍵である。

3つ目は、いろいろなショッピングモールのフードコートにあるチャイニーズレストランで売っているホット&サワースープである。これも場所によってはかなり味の違いがある。ホットな味をブラックペッパーでごまかしているものもあれば、具の豆腐も雑巾を刻んだような豆腐らしきものが入っている場合もある。もちろん、味は、東京のチャイニーズレストランで出されるホット&サワースープの方が圧倒的に美味しいが、その怪しげな素材からいって、本家のジャンク度は、破ることができないと思っている。

いずれにしても、金子先生がかつて言っていたように、自分の食べたものが自分を作っているので、ジャンクフードの食べすぎにはご注意の程。でも、あの味懐かしいな。。。

(掲載日:2009/10/10)