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2010.01.21

貴重な三日間|徳田英幸(政策・メディア研究科委員長)

1/1(金) 遠藤地区の新年会に参加。途中、予期せぬ渋滞に遭遇し、あやうく遅れてしまうところだった。今年は、参加者の方々がやや少ない印象を受けた。元旦にキャンパスに来るのは大変であるが、恐ろしいことに新年の恒例行事と化してしまっている。実は、今年1つだけ困ったことがあった。会場内で煙草を吸われていた方がいたため、30分が経過したころには、私の目は、敏感に反応し涙目寸前といった状況であった。1時間を過ぎたところでレッドゾーン入りし、次の予定とのコンフリクトもあり、退出した。帰り際、これまた恒例となったSFCの浅間神社へクイック初詣。今年のSFCキャンパスと入試業務の無事を祈願する。(ちなみに、SFCでは新しい喫煙ルールが本年4月頃からスタートする。)

浅間神社/浅草寺
浅間神社/浅草寺

1/2(土)実家の新年会の後、恒例の浅草の浅草寺へ初詣。1/4(月)研究室のファカルティとOBたちと新年会。1/10(日)第175回福澤先生誕生記念会 (http://www.keio.ac.jp/ja/news/2009/kr7a4300000287xx.html )に出席。塾長の年頭の挨拶の後、橋本五郎氏による「ジャーナリストの羅針盤」と題する講演。長年のジャーナリストとしての体験から、福澤先生とのつながりをお話されていた。中でも明治時代の鎌田塾長が唱えたという"福澤先生コンパス論"の紹介は興味深かった。コンパスのように片方の軸足は、しっかりと独立自尊の上に置き、もう1つの軸で自由に大きな円から小さな円までを柔軟に描いている人であったとのこと。納得である。

第175回福澤先生誕生記念会
第175回福澤先生誕生記念会

1/15(金)第2回未来創造ワークショップ(https://twitter.com/sfc20 とtwitterで#sfc20にログ)にSFCから遠隔参加。会場は、かなり盛り上がっている様子であるが、まだ臨場感通信が確立されていないので、残念ながらその熱気が伝わらない。卒業生、在校生だけでなく、いろいろな方を巻き込み社中協力してブレインストーミングを行うという当初のねらいが達成されつつある。第3回目以降も楽しみである。私としては、SFC20周年に向けて未来創造塾はもちろんのこと、研究教育の質的向上をめざしたキャンパスインフラの刷新ができればと思っている。特に、推奨スマートフォン群とスマートクラウド (あるいはVirtualized CNS)でComputingとNetworkingの統合的仮想化を進化させ、一人の学生が10,000台でも100,000台でも自由にマシンとネットワークを操り、ユニークなソリューションを創出できる環境を整備できればと考えている。

さて、お題の「年末年始、欠かせないもの」であるが、もちろんいろいろあるのだが、その中の1つは、新年の三が日の休みだと思う。私がカナダのWaterloo大学で博士課程の学生だった頃は、この年末年始の貴重な休み期間がずれていた。クリスマス休暇に体を休めないと、元旦の次の日から授業もはじまり、新年の節目を一切感じられない年もあった。日本には、この正月の三が日という非常に貴重な三日間があり、節目を作ってくれている。都会生活で忘れ去られた空の青さや、ゆっくり動く時の流れも思い出させてくれる。

それぞれの人が新しい年に向けて、新しい思いを持てる貴重な時間である。時間に流されず、自分の思いを考える貴重な三日間である。

(掲載日:2010/01/21)