幅広いアプローチと新しい視点で研究を深化

政策・メディア研究科 修士課程2年
ラスト エステル M

所属プログラム:ヒューマニティーズとコミュニケーション(HC)

 以前より人類学と歴史に関心を抱いていました。シドニーの大学から短期交換留学プログラムで慶應義塾大学の三田キャンパスに通い、それがきっかけで帰国後に日本史を学ぶことに。学部生時代には留学生のヘルパーとして、SFCからやってきた学生たちと知り合う機会もありました。みな思慮深く研究熱心な学生ばかりで、SFCはきっと研究に適した環境なのだろうと感じていました。

私は人類学的な見地からさまざまな伝統について研究しており、例えば東京の銀座にある「中銀カプセルタワービル」などの公的な関心から外れてしまった近代の遺産を維持していく方法を模索してきました。同様の保全活動をユニークなオーストラリアの集合住宅も対象にして継続しています。SFCの大学院政策・メディア研究科では、幅広いアプローチから自分なりの研究が可能です。建築、都市設計、政治学などの多彩な部門があり、このような学びから新しい視点を得ることで自分の研究を深化させることができました。

国際的な環境なので多様な視点を持つことができ、多彩な学問分野を横断して熱心な助言をいただきました

 教授との距離感が近いSFCのキャンパスも気に入っています。多彩な学問分野を横断して熱心な助言をいただきました。国際的な環境なので多様な視点を持つことができ、しかもキャンパスを出ると日本社会が予想外の刺激を与えてくれます。このような研究環境はかなり貴重だと感じています。

SFCでは、挑戦する気持ちさえあれば道が開けます。これまでの研究でも、自分の殻を打ち破ってチャレンジをする機会がたくさんありました。そのたびに心配していたことが杞憂だとわかったり、研究の面白さに改めて気づいたりできました。これからも対象分野を広げながら、伝統やコミュニティーに関する研究を深めていきたいと考えています。

研究室紹介

藤田護研究室

キーワード:ラテンアメリカ研究(特にアンデス諸国)、アンデス人類学、アイヌ語とアイヌ語口承文学、国際開発協力政策・開発の人類学、日本文学(特に大江健三郎)

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