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キャンパスライフ

球面ディスプレイで人と人との距離感を縮める
教育用Webコンテンツをつくりたい。

若月 舞子 Maiko Wakatsuki
学部:環境情報学部 2年
出身校:城東高等学校(東京都)

現在、教育現場においては、タブレットやPCといったデバイスを用いたIT教育が進められています。しかし、生徒一人ひとりが自身のデバイスに没頭してしまうことから、学びの場における生徒同士のコミュニケーション機会が減少してしまうことが懸念されています。こうした問題意識から、私は「球面ディスプレイを用いたWeb教育ツールの制作」を研究テーマに選びました。球面ディスプレイにはそれを中心に「囲む」という特性があるため、生徒たちがディスプレイに触れることで、自然と " face to face " の対面コミュニケーションが生まれるという可能性を秘めています。私が高校時代から取り組んできた教育用Webコンテンツの開発に、この球面ディスプレイを結びつけようと考えたことで、このテーマが生まれました。 現在は、村井純研究会に所属して、自分なりにアプリケーションの考案・実装を行っている段階ですが、将来的には、実際に教育現場で活用され、子どもたちの学びやコミュニケーションづくりに役立つようなツールにまで、価値を高めていきたいと考えています。

「多様性があるからこそイノベーションが生まれる」
SFCの環境を生かし、研究を続けたい

私は、父がロシアとイランの血を受け継いでいることから、小学生の頃、「ガイジン」といじめられていました。その体験から「幼少期に外国人を異質な存在とみなすのは、教育に問題がある」と考えるようになり、教育コンテンツの制作に取り組んできました。高校生の頃に " iTunes U " (Appleが提供している、教育・学習向けのコンテンツ配信サービス)で村井純先生の講義を聞き、「多様性があるからこそイノベーションが生まれる」という言葉に感銘を受けてSFCに入学しました。 現在の村井研究会での研究の主な流れとしては、まずWebコンテンツを私自身が考案・開発し、ワークショップなどの際にプレゼンテーションします。その後、使用感や効果について仲間や先生とディスカッションを重ね、コンテンツをブラッシュアップするという試行錯誤を繰り返しています。多様な人々が知恵を出し合ってイノベーションを起こそうというSFCの環境はとても刺激的で、球面ディスプレイはその象徴だと考えています。ぜひ多くの人たちに「新たなコミュニケーションをもたらすツール」として活用してもらえるよう、研究を続けます。