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キャンパスライフ

ここにしかない、学びの価値を高める

林 睦 Mutsumi Hayashi
学部:総合政策学部2年
出身校:国立高等学校(東京都)

「Student」が創造するキャンパス

私は、「SBC」という未来創造塾の滞在型教育施設プロジェクトの中心として活動しています。「SBC」は「Student-Build Campus」の略。滞在棟の建築、運営、教育プログラムの設計にも学生が携わり、卒業生や教職員を含めて、大学で学ぶ「Student」が同じ立場でキャンパスを創造していく学びのフィールドです。
関わるきっかけは、1年の時にSBCで受講した卒業生との協働プロジェクトです。直感的に「この体験は他にはない」と思いました。世界中の大学の講義がインターネットで受けられる時代に、「なぜ藤沢まで通うのか」という問いへの一つの答えだと感じたのです。
SFCの開設当初は、キャンパスも未完成の状態で、学生が自由に様々なモノ・コトを創り上げていく勢いがあったと伺っています。そういった勢いを今のSFCに取り戻す、新たな「未完成の起点」になっていくことを目指しています。現在は、施設などのハードウェアも充実してきて、いよいよ本格的な学びのフィールドとして機能するスタート地点に立ったところです。

価値の検証、そして仕組みへ

私が「他にはない」と感じた「卒業生マイゼミ」は、卒業生が問題意識や社会課題をテーマとして持ち込み、共感する学生が参加し、夜遅くまで議論して、半学半教で進めるSBCの一環として行われているプロジェクトです。滞在棟での生活を介した協働は、既存の大学の授業形態には無いポテンシャルを秘めています。私の参加したテーマは、「新しい新人社員研修を考える」でした。
今の関心は、自分が体験してきたSBCの価値を検証し、拡め、高めていくことです。「卒業生マイゼミ」についての質的研究と論文の執筆、複数授業の設計及び運営や、大学のカリキュラムへの働きかけに注力しています。

「ミネルバの森」という授業が始まる

一方で、「ミネルバの森」という新しい春学期特設科目の開講に携わっています。ミネルバというのは、ローマ神話の知恵を司る女神で、知恵の象徴としてフクロウを従えている。それを例えに、初代総合政策学部長の加藤寛先生が、SFC1期生の卒業講演で、「SFCはミネルバの森、ミネルバのフクロウである皆さんが、この森から旅立って世界を明るく照らしていく。もし疲れることがあったら、翼を休めに戻ってきてください」とスピーチされました。その考え方に基づいて、卒業生がSFC スピリッツに立ち返って専門性と発想力を生かし、SFC生ならではの斬新さと実行力を掛け合わせて「何か面白いもの」をかたちにする授業です。
2019年度のテーマは「"生きる"を創る、保証する、演出する」。卒業生のレクチャーや滞在棟での合宿を通じて、学生はプロジェクトに取り組みます。SFC の先でどのように生きていくのか、という青写真を描く機会にしてもらうことを目指しています。

まだ色々な余地のあるSFC

一般に「大学生」として想定されることだけをこなして卒業するのではなく、「そんなことしていたんだ」というような面白いことをしたい...... 私がSFCを志望した大きな理由の一つは、そういう漠然とした希望を叶えられるような、遊びのある大学に通いたいと思ったことです。
そこには、出身高校が、受験のために重要な3年の夏休みを文化祭に費やす進学校だったことが大きく影響しています。楽しいことは楽しくやる、きちんと進学はするけれども遊びも大事にする、先生は口を出さずに学生だけで文化祭を創り上げる、といった考え方が好きでした。高校時代に培われたアイデンティティは、思考と行動を両立させなくてならないSBCの活動にも、自然につながっているような気がします。
SFC は、まだ色々な余地のあるキャンパスです。他ではできないことを見つけられる可能性が眠っています。私自身、「これをやるぞ」と思っていたわけではありませんが、SBCというテーマを見つけて取り組むことができています。「これをやらなくては」という使命感がまだない人も、希望を持って飛び込んできてほしいです。