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キャンパスライフ

野球部の花形選手2人が学んだH P L(Human Performance Laboratory)

野球部のスタープレイヤーが学んだH P L (Human Performance Laboratory)

郡司 裕也 Yuya Gunji
学部:環境情報学部4年
出身校:仙台育英学園高等学校(宮城県)

小原 和樹 Kazuki Obara
学部:環境情報学部4年
出身校:盛岡第三高等学校(岩手県)

加藤 貴昭 Takaaki Kato
環境情報学部准教授
1997年環境情報学部卒、大学院政策・メディア研究科2000年修士課程修了、2003年同博士課程修了
慶應義塾体育会野球部OB、元MLB Chicago Cubs Baseball Club所属選手

SFCで過ごした充実のキャンパスライフ SFC環境情報学部4年の郡司裕也さんと小原和樹さんは、共に体育会野球部に所属。東京六大学野球2019秋季リーグ戦で、3季ぶり37回目の優勝、また、明治神宮野球大会(大学の部)でも19年ぶり4度目の優勝と、野球部の大躍進に寄与しました。
郡司さんは野球部主将としてチームを牽引、戦後14人目の東京六大学野球三冠王(義塾では高橋由伸選手以来)にも輝きました。
2020年春からは、郡司さんはプロ野球選手として中日ドラゴンズに入団、小原さんはNHKにアナウンサーとして入社することが決まっています。
野球部で寮生活をしながら、SFCでキャンパスライフを過ごし、研究会でも共に切磋琢磨した2人。自身もSFC、体育会野球部出身で、MLBシカゴ・カブス傘下のマイナーリーグでのプレー経験もある指導教員の加藤貴昭准教授にも参加していただき、お話を伺いました。

SFCで過ごした充実のキャンパスライフ

小原 郡司君と私は、人間工学・スポーツ心理学を研究する加藤貴昭研究会:HPL(Human Performance Laboratory)に所属し、野球部内でも3年間同室で寮生活を過ごした仲間です。
郡司 3年間、寮ではお互いによく我慢したよね(笑)。野球中心の生活ではありましたが、SFCに来て、研究に集中したり、友人たちとリラックスして過ごす時間は、とても有意義だったと思います。入学前は、英語もPCもまだ得意ではなかったので、大丈夫かな?と不安に思っていたのですが...。
小原 私も、先にSFCに入学していた兄から「PCのキーボードでブラインドタッチができないとついて行けないぞ」などと脅されて、ヒヤヒヤしていましたね。
郡司 実際に入学してみると、何事も努力次第だな、と。授業内容はユニークなものが多く、好奇心を刺激されました。これまで会ったこともないような、面白い友達ともたくさん知り合うことができましたし。
小原 みんな個性的で、志があって、さまざまなジャンルで頑張っている。本当に、ここで得た友人たちが、一番の財産ですね。

野球からヒントを得た、実践にも生かせる研究テーマ

野球からヒントを得た、実践にも生かせる研究テーマ 郡司 指導教員の加藤先生は、野球選手からスポーツ科学の研究者になったという希な経歴の持ち主。義塾体育会野球部OBとして、「後輩」という感じで接していただけるのが嬉しかったです。野球部の苦労もよくわかってくださって。
小原 研究には手を抜かせてもらえなかったよね(笑)。野球三昧の日々でも、データを取りながら、しっかりと研究が進められるようなヒントを、その都度与えていただきました。
郡司 私は、卒論のテーマには悩んで、何度か変更をしました。はじめは野球の動作解析について調べていたのですが、思うような結果が出ず、そんな時に、加藤先生から「野球ゲーム」について研究してみてはどうか、というアイデアをいただいたんです。そこから、「バーチャル研究とリアル野球の選球における関連性」というテーマに行き着くことができました。プロゲーマーと一般人との視点の違い、目の動きなどを、具体的な野球にどう生かせるのか...など。こうした新しい研究に取り組めることには、大きなやりがいを感じています。
小原 私は、野球の打撃におけるスイングの研究をしています。熟達度ごとに、スイングモーションの差異が存在するのか、さらには、球種ごとの違いについても調べています。野球は、まさに「失敗のスポーツ」。プロ選手ですら3割打てて一流と言われるなか、アマチュア選手の打率はさらに低いもの。さまざまなデータを集める自分の研究が、少しでもアマチュア選手のスキル向上に役立つといいな、と考えています。
郡司 研究会での個々の研究内容は、私たちのようにスポーツの分野を研究している人だけではなく、とても自由なんです。カラーコンタクトレンズや化粧をテーマにしている女性もいたり。
小原 男女比も6:4くらいで、人数も多く、和気あいあいとした雰囲気だよね。
加藤 研究は、やらされるのではなく、自らやりたいことを見つけることが大切。2人とも、面白いテーマを見つけたと思います。野球と研究テーマ、どちらも同じくらいしっかりと取り組むことで、結果的に、充実した毎日を過ごすことができたんじゃないでしょうか。卒業後は全く別の道を歩む2人ですが、それぞれの活躍に期待しています。六大学野球で野球部を3季ぶりに優勝に導いたほどの運の強さも持っているこの2人のことですから、何も心配はしていません。

SFCは、誰にも負けない自分だけの強みを見つけられる場所

野球からヒントを得た、実践にも生かせる研究テーマ 郡司 僕も、小原君も、AO入試を経てSFCに入学しました。野球しかやってこなかった自分が、大学に馴染むことができるのかと、はじめは不安でしたが、いざ入ってみると、その自由さに驚きました。何をしてもいい。誰もが自分でやりたいことを見つけよう、という気風があるんです。
小原 そう、私も野球一筋だった人生が、卒業後の進路にアナウンサーを選ぶまでに変わりました。大学生活で、新しい自分を見つけた、という感じです。
郡司 入学した当初は、こんなことを研究しようかな、と考えていたこととは、結局、全く違うテーマを持つことになりました。最初に決めるのももちろんいいとは思いますが、変わることもいい。周りのたくさんの友人に影響されて、志と取り組む姿勢を形づくっていけたらいいんじゃないかな。
小原 高校生活でやって来たことや、固定観念だけに縛られず、1年、2年ではたくさん面白い授業を受けてほしい。そして、バラエティ豊かな友人たちと切磋琢磨しながら、世界をいっぱいに広げてほしいと思います。
加藤 このキャンパスには、本当にいろいろなタイプの学生がいます。だからこそ、「これだけは誰にも負けない」と思える何かを持つ必要があるんです。2人は、もともと軸がしっかりしていて、慶應義塾が掲げる「独立自尊」の考え方を持っている。やりたいことをきっかけにして、入学した後に見つける大事なことに臨機応変に向き合える柔軟性、そんな慶應義塾マインドを持ってもらえたら、大学生活はよりいっそう楽しいものになると思います。

加藤貴昭研究会 (Human Performance Laboratory)
慶應義塾体育会野球部