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地方に住み込んでインターンと学業を両立

地方に住み込んでインターンと学業を両立

日向 風花 Fuka Hinata
学部:総合政策学部1年
出身校:慶應義塾湘南藤沢高等部(神奈川県)

地方創生への憧れ

横浜市青葉区のマンション街で育ったため、日常生活で自然に触れられる機会が限られていました。祖母の家や山梨の本家に行くと、風景が美しくて食べ物も美味しい。いつしか漠然と田舎暮らしに憧れ、都会にはない豊かさを探したいと思うようになりました。そんなこともあって、高校時代から「地方創生」というテーマに興味を抱き始めます。慶應義塾湘南藤沢高等部の出身なので義塾の他学部に進む選択肢もありましたが、自分の好きな事を見つけて独自に活動しているSFCの先輩方が輝いて見えました。学外のさまざまな分野で活躍されている人も多く、自分もそうなりたいという思いでSFCに進学しました。

本物の体験を求めて現地インターンに志願

2020年の春に入学しましたが、新型コロナウィルスの影響で入学式も中止。オンラインでの大学生活がスタートしました。地域創生の授業を中心に、自分の好きな学びを深められるSFCらしさも実感し、とても楽しくて充実した毎日が続いていました。でもしばらく経つと「本当に学びたいことを学べているのか」という自問自答が始まります。授業から新しい学びを得るたび、「地方とは?」「地域活性化とは?」「まちづくりとは?」といった大きな問いに、自分なりの答えを出したいと思うようになったのです。
やはり現地に身を置かなければ、わからないことがある。そう確信して、インターンの受け入れ先を探し始めました。でもオンラインのインターンや、短期のインターンでは満足できません。秋学期もオンライン授業が続きそうだったので、住み込みの長期インターンも視野に入れます。翌年から通学による授業が再開されるかもしれないので、1年生のうちにできるだけ長く現場に飛び込んでみたい。そんな思いを汲み取ってくれたNPO法人のコーディネーターから、日本各地のインターン先候補を提案されました。
候補地のひとつは、三重県尾鷲市。受け入れ先となる「夢古道の湯」の支配人と話したときに「ここなら地方創生の本質が学べる」と確信しました。でも尾鷲に到着した9月の時点では、まだ現地で何をやるのかさえ未定。新しい暮らしに順化しながら、1カ月ほどリサーチを続けました。拠点としている場所は、土井見世邸という大きなお屋敷。ここは周辺住民にとっては地域のハブとなり、地域おこし協力隊の拠点となっています。またワーケーションやコワーキングスペースの機能もあるので、毎週のように面白い人と出会える場所です。

三重県尾鷲市で新しいプロジェクトに参加

オンライン授業は集中的に履修し、授業のない日はインターンとして働くことにしました。現在関わっている事業は、現在の社会課題でもあるコロナウィルス関連のプロジェクトが中心。具体的には、尾鷲ヒノキの蒸留水から作った除菌スプレー「HINOKis PLUS」の販路開拓やクラウドファンディングの準備です。この除菌スプレーはノンアルコールなので、手や素材を傷めることがありません。すでにマクラーレン東京の公式ノベルティに採用されたり、他の地域の資源を利用した除菌スプレーの開発に展開したりと広がりを見せています。このプロジェクトとは別に、地域の耕作放棄地となった土地を活用する取り組みにも参画させていただいています。これは高齢化の進んだ地域で挑戦の灯を灯し、新しい仕事を創出するチャレンジでもあります。

SFCだからできた幅広い活動

新型コロナウィルスの感染が広がった2020年度は、ほとんどの授業がオンラインで実施されました。キャンパスに行かなくとも単位が取れるのは、社会状況への対応が柔軟なSFCの強み。完全なオンライン授業という状況を活かして、遠方での長期住み込みインターンにも力が入りました。
その一方で、これからはSFCらしい学生同士との出会いやつながりも育てていこうと考えています。先輩方とのブレイクアウトセッションでうかがう学外活動、研究、起業などの話はどれも刺激的。みんな大学で学びながら、社会にアウトプットできる場面を求めています。地方創生がご専門である飯盛義徳教授には、メールでさまざまな相談に乗っていただきました。研究会に所属する前から、このような指導を仰げるのは心強いことです。

これからも新しいチャレンジを継続

現地に飛び込んで生活を共にしながら、地域の一員になる体験。今はインターンという立場を超えて、暮らしや人生のすべてを学んでいる実感があります。安定した生活を求めるだけでなく、いつも楽しそうにチャレンジを続ける人たちから刺激をもらいました。先行きが不透明な時代だからこそ、リスクを負ってでも自分ができることに挑戦し続ける生き方。そんな精神をSFCと地方で学んでいきたいと思います。

【参考】

『負けっぱなしの観光業がコロナにリベンジ!地域の集客施設が対コロナウイルスプロジェクトを始動する! |ふるさと兼業』