メッセージ

次世代カリキュラム検討WG リーダー
環境情報学部教授
加藤 文俊
2014年春、総合政策学部および環境情報学部のカリキュラムが変わりました。
SFCは、1990年の開設以来、ひとつの学問分野にとらわれることなく、幅広い視野を持ち、地球的規模で問題発見・問題解決に向き合う人材の育成を目指してきました。そして、開設からまもなく四半世紀になろうという現在、SFCは多方面でトップランナーとして活躍する人材を数多く輩出しています。私たちが取り組むべき問題は、ますます多様化・複雑化しています。いま世界で起こっている問題を発見・解決し、仲間とともに社会を変えてゆく人材を育成するために、カリキュラムのバージョンアップを行いました。
総合政策学部と環境情報学部は、これまで、それぞれの特徴を際立たせながら「双子の学部」として進化してきました。「おなじようでちがう」「ちがうようでおなじ」という「双子」であるからこそ、複合的な問題にアプローチできるユニークな学習環境が育まれてきたのです。SFCのカリキュラムで最も重要な位置を占めるのが「研究会(ゼミ)」で、テーマが定まっている場合には、1年次から「研究会」に所属することができます。今回のカリキュラム改訂では、入学初期から、さまざまな可能性を発見・再発見し、ともに学ぶ仲間をつくり、優れた調査研究を行うために必要な力を身につけられるような仕組みづくりを目指しました。あたらしいカリキュラムは、一人ひとりの学生が、自分にふさわしいと思える「研究会」に出会えるよう支援するものです。
SFCの学生に期待されているのは、単に知識を習得するだけではなく、それを現場で実践し、積極的に社会に関与していくマインドと行動力です。そのためには、つねに自分の考えや行動を自覚し、たゆまぬ「自己の再編成」を続ける態度が求められています。SFCでは、こうしたカリキュラムのコンセプトや研究内容をよく理解した上で、「SFCで学びたい」という強い想いを持ち、仲間とともに研究テーマを根気強く探究しようという意欲に満ちた学生を待っています。
次世代カリキュラム検討WGメンバー
総合政策学部 | 加茂 具樹 |
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清水 唯一朗 | |
中室 牧子 | |
古谷 知之 | |
藁谷 郁美 | |
環境情報学部 | 植原 啓介 |
加藤 文俊 | |
厳 網林 | |
諏訪 正樹 | |
内藤 泰宏 | |
長谷部 葉子 | |
脇田 玲 | |
政策・メディア研究科 | 小林 博人 |