健幸グループ
WellbeingとSocial Inclusionに対するアプローチ
KEIO SDGs Health Group
秋山美紀・内山映子研究室(環境情報学部)
石川志麻研究室(看護医療学部)
小熊祐子研究室(健康マネジメント研究科)
環境情報学部、看護医療学部、大学院健康マネジメント研究科の教員と学生が連携し、藤沢地域に暮らす人々のWellbeingとSocial Inclusion にアプローチしています
歩いて健康x 脱炭素~みんなと地球のために~
・慶應SFCの学生や教職員、藤沢市民の皆さんが、不必要な乗り物移動を減らして、徒歩や自転車で移動をすることで、「脱炭素」と「健康増進」の一石二鳥を目指すプロジェクトです。
・昨年度に続き、株式会社スタジオスポビーが開発したエコライフアプリSPOBYを使用し、SFC周辺の商店のご協賛とご協力を得て実証実験を進めました。実証実験には、スポーツの力を活用しSDGsの達成に取り組む「KEIO SPORTSSDGs」が協力し、「ふじさわ歩くプロジェクト」を運営する藤沢市も後援として参画しました。
・更に今年は、マイボトル使用やサステナブル容器の使用をポイント化、など新たな仕組みが加わりました。
・計1063名が登録(期間内207名)し、47名よりアンケートを回収しました。
キャップが繋げるD&I (Diversity&Inclusion)
~ペットボトルキャップを集めて障害者を支援~
・キャンパス内で分別収集したペットボトルのキャップの回収作業を、学生・教職員とキャンパス近隣福祉施設の利用者の方がともに行い、リサイクル推進と障がい理解の推進を目指すプロジェクトです。
・パートナーである藤沢市で障害のある人たちの日常生活訓練と自立促進支援に取り組むNPO法人フリークラブ湘南とサポートセンターウィングの皆さんとともに進めています。
・2024年度は、回収活動を通じた分別促進の検討と、キャップ回収に来る障がい者の方との交流を通じて障がい理解を深める活動を行いました。
・2024年5月~2025年1月の回収量は108.8kgでした。
歩いて健康x脱炭素~みんなと地球のために~




プロジェクトの概要
・昨年度に続き、2024年10月~2025年1月25日を実証期間(脱炭素ポイントを交換できる期間)として、株式会社スタジオスポビーと連携し、エコライフアプリ「SPOBY」を用いて、参加者が歩いたり、ペットボトルや使い捨て容器を使わなかった分のCO2削減量を見える化するとともに、CO2削減量に応じて、景品を得られる実証実験を行いました。・SFC学生や教職員、藤沢市内外の住民など207名が期間中に新規登録しました。
参加者のアンケートの分析
・参加者のうち45名から有効回答を得られました。
・85%が脱炭素量が見えることで、環境への意識は高まったと回答、80%が周囲にもアプリをすすめたいと回答しました



スポーツ医学研究センター/健康マネジメント研究科委員 小熊祐子 教授
電車やバスの区間分を歩行や自転車に置き換えることで脱炭素ポイントゲット⇒抽選で景品交換という仕組みです。脱炭素が自分ごと化するとともに、健康にもなれる!景品は地域振興にもつながる!ポテンシャルを感じました。
キャップがつなげるD&I (Diversity & Inclusion) ~ペットボトルキャップを集めて障害者を支援~



プロジェクトの概要
・回収活動を通じた分別促進の検討
障がい者の方たちと一緒に看護医療学部や環境情報学部・総合政策学部の学生や教員で、エコキャップ回収活動を通年実施しました。キャンパスの中でキャップの分別ができている場所、分別状況のよくない場所といった傾向を回収実績から把握できたので、キャップ専用の回収ボックスを設置する等の分別行動を促す工夫を施していき、効果が出たところまで確認しました。


・障がい理解に向けて
障がい者の中にはぎこちない動作や動きの遅い方もいます。そうした方を気遣った学生が、利用者の作業を代わってあげようとしたことがあり、その都度、作業所職員の方がやんわりと学生の支援を断っています。その際には、利用者ができることは自分でするよう促すことが大事なので職員の方が止めたのはそのためだと教員から学生に説明しています。こうした機会を通じ、障がい理解を進めていけるよう努めています。

看護医療学部 石川志麻 専任講師
キャップの回収だけでなく、キャンパス内の障がい理解が深まることを目標に継続していきます。皆さんが思っている以上に障がいのある方が出かけられる場は多くはなく、障がい者の方は来学できる活動日を心待ちにしています。普段は歩くのすら苦手な方も活き活きと活動しています。キャンパス内で見かけたら、ぜひお声がけください。