ろう者と聴者との
円滑なコミュニケーションを模索する。
加藤 洋将 Yosuke Kato
学部:総合政策学部3年
出身校:私立日本大学鶴ヶ丘高等学校[東京都]
入学年度:2011年入学
ろう者と健聴者が、どのようにしてコミュニケーションを図っていけばいいのか。これが研究課題です。健聴者にはまだ手話が普及していません。私にもろう者の友人がいます。彼とは、簡単な手話はできるのですが、少し難しくなるとついていけず、もどかしく思うこともよくあります。そういう時は筆談を行いますが、手話よりも時間を要します。また、ここに手話ができる友人が増えると、一人だけ疎外されてしまう状況が生まれてしまいます。そこで多くの人たちがいても、円滑なコミュニケーションが図るツールややり方を模索しているところです。少し前までは、なかなか研究が進まずに、暗礁に乗り上げていました。新しい研究会に加わり、今はそこで紹介してもらった聴覚障がいの人にインタビューをしたり、障がい者支援セミナーに参加して、情報収集を行っています。ろう者のリアルな声を聞くと、既存のツールを使っても、何か新しいものが作れるのではないかという希望が抱けるようになってきました。
授業では、実社会に活かせる問題解決力を養えます。
SFCは、言語もあれば医療もあれば政策もあり、ありとあらゆる学問を学べる、とても魅力的な環境です。また、「ソーシャルビジネスプランニング」などのような実社会の問題を題材にしたワークショップなどもあり、社会で活かせる問題解決力を身に付けることができます。情報を収集し、課題を発見し、解決するための具体策を考えていくので、私が取り組んでいる個人研究にもすごく役立ちました。やりたいことがある人はもちろん、やりたいことが見つかっていない人も、さまざまな学問に触れるうちに、自分が取り組みたい研究を見出し、深めていくことができると思います。ろう者と健常者とのコミュニケーションの新たな可能性については、卒業後も取り組んでいきたいテーマです。大学院へ進学するのではなく、社会の現状を自ら体感しながら、仕事を通じてテーマを実現したいと考えています。