手仕事の魅力を伝え、優れた職人の技術を発信する
Webプラットフォームを構築したい
長谷川 カラム Callum Hasegawa
学部:環境情報学部1年
出身校:新潟県立燕中等教育学校(新潟県)
私は高校生の頃から、地元である新潟県燕市・三条市の魅力を映像作品にまとめ、インターネットで発信したり、小・中・高校生を対象に映像制作ワークショップを開催するなどの活動を行ってきました。
燕三条地域は、江戸時代の和釘づくりに始まる「ものづくりの町」。
伝統的な職人の手仕事が、いまも多く残っています。
長い時間をかけて磨かれてきた手仕事は、映像コンテンツとしても興味深く、数々の工場を訪ね、その工程や職人さんたちの表情を撮影してきました。
しかし、こうしたものづくり技術の多くは、時代の変化とともに消えていこうとしています。
その主な原因は、情報発信の不足です。
伝統的なものづくり技術の存在を、もっと多くの人に知ってもらうことで、現代のニーズにマッチしたものづくりの展開が期待できるのではないか。
こうした問題意識から、私は「日本の技術を映像で発信する」という研究テーマを掲げ、映像制作に取り組んでいます。
最終的には「優れた職人の技術を発信する」Webプラットフォームを構築したいと考えています。
SFCにおける学びの中で、プロジェクトが予想外の形に発展することを期待したい
このプロジェクトの実現に向けて、現在は、いくつかの企業と協働して、手仕事の魅力を活かした商品開発の仕事にも参画させていただいています。
「商品コンセプト」「デザイン」「手仕事の技」の出会いから、 燕三条の金属加工技術を活かして、時流に乗ったコンセプトと洗練されたデザインにより、現代のニーズにあった商品を開発することが出来ました。
私の目指す「優れた職人の技術を発信する」Webプラットフォームが、こうした幸福な出会いの場になればうれしいですね。
このようなWebプラットフォームを制作するにあたっては、映像表現だけでなく、さまざまな視点が必要となってきます。
多様な専門分野の先生方や、個性的な学生たちが集まるSFCでの学びの中で、このプロジェクトが、自分が予想もしなかった形に発展していくことを期待しながら、取り組んでいます。