深刻な過疎化が進む地域を
食を軸にした活動で元気にしたい。
上森 裕美 Hiromi Uwamori
学部:総合政策学部3年
出身校:神奈川県立湘南高校
入学年度:2011年
私が所属する飯盛義徳研究会で取り組んでいるのは、人口2万人の三重県・尾鷲市の中でも、特に過疎化が深刻な4地区(九鬼、早田、三木浦、三木里)の地域の活性化です。私は、このプロジェクトでリーダーを務めています。1年目は、4地区に分かれて、フィールドワークやディスカッションなどに時間を費やしました。活動が最後となる今年は、地区それぞれの特色を生かした、食を軸にした具体的なプランに着手し、成果も生まれつつあります。ある地区では、住民の人が、観光客向けにお土産物店を運営し、利益を生み出せるビジネスモデルの構築に取り組んでいます。2年間の期限付きの活動なので、私たち学生が関わらなくなっても、地域の人々が中心となって活動を続けられる仕組みづくりが重要です。そのために、現在は住民の方だけで10年後、20年後も継続できる提言を皆で考えています。
プロジェクトで培った課題発見・課題解決力は、
どの業界においても通用するスキルです。
リーダーを経験して感じたことは、地域の問題を解決するためには、地域活性の学問だけでは思うような結果を実現できないということです。現場では、自治体の方や地域の方とのコミュニケーションの図り方や、地域活性のための新ビジネスを立ち上げる経営的な視点など・・・多岐にわたる知識やノウハウが求められます。そういう意味では、SFCには、文系・理系に関係なく幅広い学問が学べ、物事をさまざまな視点から考えられる環境があると思います。私自身、いろいろな分野に興味があるので、将来についてはまだ模索中です。でも、このプロジェクトで学んだ、地域の人々の課題をつかみ、その課題を解決するソリューション提案は、どのような業界にもおいても通用するスキル。いろいろな業界のOB・OGにお会いして、これから自分の進むべき道を決めていきたいと思います。