研究領域キーワード
日本語教育、異文化コミュニケーション、生活者としての外国人、外国にルーツをもつ児童
どのような研究をしているのですか?
日本語に関わる教育・学習・コミュニケーションの研究をしています。個人研究なので、テーマは人によって異なります。昨年度は日本語遠隔授業の可能性、ハワイ日系人から見る多文化共生の視点、韓国人留学生の留学生活についての研究などがありました。異なる国籍、言語、背景をもつ人同士が日本語を使う環境で、どのようにコミュニケーションをし、生活をし、わかり合っていくべきかについて、様々な観点から見直し、考え、研究しています。
研究室の一日を教えてください。
週2コマある授業のうち、1コマは文献輪読、もう1コマではプロジェクト活動を行います。プロジェクトは、日本語遠隔授業のアシスタント、留学生や帰国生との異文化コミュニケーションの調査、湘南台小学校での外国にルーツを持つ児童への日本語学習支援などがあります。他に興味があれば、新しくプロジェクトを作ることもできます。研究会には、留学生や帰国生が多く所属しているので、1つの問題に対して多様な視点から自分の研究、プロジェクトに対するアドバイスをもらうことができます。
先生はどんな方ですか?
先生は研究会でも、研究会の外でも、いつも着飾ることなく、自然体で学生を尊重し、向き合ってくださいます。多様なバックグラウンドをもつ学生が多く集まる研究会ですが、いつもうまく進むのは先生のファシリテート能力と的確なアドバイスのおかげです。また、先生の中国での日本語教師の経験や2人のお子さんの話は興味深く、楽しくて、私たちをいつも笑顔にしてくださいます。杉原先生は、私が知るSFCの教授の中で一番笑顔と笑い声が素敵で、魅力的で、心から信頼できる先生です。
研究室ならではのキーワードはありますか?
「多様性」ではないかと思います。研究会には、国籍や育った環境が異なる学生が多く所属しています。そのため、私たちが議論するときは様々な角度からの意見を聞くことができます。そして、杉原研究会では、学生一人一人が一般論ではなく、個人としてどう思うかが重視され、個人として話す姿勢が尊重されます。そのため、自分の意見を率直に伝え、相手の意見も尊重することができるバランスの取れた人が集まっていることが、杉原研究会の特徴であると思います。
リポーター 大川瑛里さん (総合政策学部 2 年)