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2013.11.28

未来を創造する

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酒谷 正人さん
リアライズ・モバイル・コミュニケーションズ株式会社 代表取締役社長
1994年環境情報学部卒業

私は社会人経験を経て、1990年にSFCの一期生として入学しました。すでに家内もいる一風変わった新入生でしたが、SFCはそんな私を暖かく受け入れてくれました。
昼はSFC、夜と週末は仕事というハードな4年間でしたが、とても充実した毎日でした。就職活動では年齢制限で随分苦労しましたが、学校推薦を頂き日立製作所に入社する事ができました。

その後、インターネットのビジネスに携わりたかった私は、米国からヤフーを持ち込んだ孫正義社長率いるソフトバンクに転職をしました。
当時、まだ小さなベンチャー企業だったソフトバンクでしたが、夢と希望に満ち溢れた環境は、まさに私が探し求めていたものでした。

そんな中でモバイルインターネットの時代が必ず来ると訴え続け、2000年にソフトバンクモバイル株式会社(現在のリアライズ・モバイル・コミュニケーションズ株式会社)を設立しました。2006年にボーダーフォンの日本法人を買収して社名を継承しましたが、実はソフトバンクは2000年にすでにモバイルビジネスに参入していたのです。

リアライズモバイル社はソフトバンクモバイルの時代から創業14年目の会社となりましたが、私が経営する上で常に意識して来た事は、課題を自ら発見し解決する自律型の社員を育成する事でした。
指示待ち人間ではなく、自主的に考え行動する社員が会社を成長させる原動力となります。まさにこの考え方は、SFCで学んだ思想その物なのです。
これは現在に至るまで、まったくぶれる事無く経営の一番重要なテーマとして大切にしています。

ご存知のようにモバイルインターネットは世界中に広がり、人々の生活に欠かせない存在となりました。しかし、そうなると現状に満足できなくなるのがSFC卒業生の性分なのかもしれません。

次に何が必要とされるのか、日本人として何をなすべきか、それを考えた結果、私が出した結論の一つがロボットでした。
これまでの日本は自動車産業を中心に発展して来ましたが、自動車に代わる新たな産業としてロボットを育てたい、真剣にそのように考えています。

私は人生遠回りした結果SFCと出会う事ができ、今の自分があるのもSFCのお陰と心から感謝しています。
そしてSFCで学んだ事を実践して社会に貢献する、これが私の使命だと考えています。

 

リアライズ・モバイル・コミュニケーションズ株式会社
http://www.realize-mobile.co.jp/