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Magazine
2009.12.28

福井弘道研究室

SFCの現場

福井弘道研究室

研究領域キーワード

空間情報科学(GIS)、リモートセンシング、地球危機管理、環境問題、地図、GPS

どのような研究をしているのですか?

地球環境のあらゆる問題を地理データや衛星画像等の空間情報を用いて研究しています。地域レベルでの研究では数メートル単位の詳細なデータを、国レベルの広域では衛星画像を解析して地球の様子をとらえます。また、調査地域に出向き自らの目で現状を把握することも大切にしています。現在は日本の自然エネルギー(太陽光と風力発電)のポテンシャルを検討するプロジェクトを中心に進めており、日射量、風力、土地利用等のデータを収集して発電適地の抽出及び発電量予測をおこなっています。どのプロジェクトも、研究成果を情報として提供し人間や地球の安全保障に役立てるというのが共通の目的です。

研究室の一日を教えてください。

研究室はキャンパスの中心から少し離れたZ館にあります。ゼミの時間は、プロジェクトの進行状況を報告しディスカッションを行っています。ゼミの前後には研究室に集まっておしゃべりをしたり各自の作業をしていることが多いです。また、福井研の院生の多くは留学生なので自然と国際交流ができます。学会発表などが近付いてくると残留の日々が続くこともありますが、残留のための快適な空間が整えられているので安心(?)です。

沖縄米軍基地にて集合写真

先生はどんな方ですか?

福井先生はいつも笑顔で大らかな先生ですが、少年のように好奇心が旺盛で活動的な一面もあり、山がとてもお好きです。学部生の研究に対してはハードルが高いリクエストや厳しく的確なアドバイスを下さいます。いつもお忙しく世界の至るところに出張に出かけていらっしゃいます。先生が世界の国々で体験してきたことや世界の研究の様子を写真とともに紹介してくださるのがとても楽しいです。

研究室ならではのキーワードはありますか?

「忍耐」
研究の過程では地道な作業が多いです。GPSを片手にひたすら測量をしたり、膨大な量のデータを取り扱うため地図を1枚作成するのに数日を要することもあります。何度も失敗を繰り返して作業が完了したときの達成感は何とも言えません。

「チャンスが沢山」
昨夏の活動を例に挙げると、米国サンディエゴの国際会議に参加し論文のプレゼンテーション、沖縄に一カ月滞在し米軍との共同研究といったことを行いました。やる気があれば、他では巡りあえないような貴重な研究や発表の機会を得る
ことができます。ヒマラヤ登山や宇宙規模の研究に携わることもやる気次第です。

リポーター
総合政策学部3年 水谷杏里さん

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(掲載日:2009/12/28)

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