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2009.09.08

一ノ瀬友博研究室

SFCの現場

一ノ瀬友博研究室

研究室の研究領域キーワード

景観生態学、景観計画学、造園学、生物多様性、ビオトープ保護、エコロジカル・ネットワーク

どのような研究をしているのですか?

本研究室では、ランドスケープを対象とした広義な分野を扱っています。ランドスケープとは一言で外見上の景観ではなく、自然環境と人間の文化や歴史との相互作用により形成された経緯を踏まえた、広域的な空間を指します。現在の都市空間や農村地域は人間活動の結果であり、私たちは諸問題に対して、地域の自然環境の保全や再生、ランドスケープ面からの農村活性化、環境教育、都市空間の再生、森林療法など様々な角度からアプローチを試みています。

研究室の一日を教えてください。

ランドスケープへのアプローチは十人十色で、一人一人が自分のテーマを持って活動しています。少人数で週2回研究会があるので、発表の機会が3週間に一度のペースであります。研究を進めるにあたり、幾つもの論文を読む必要があり、発表の5回中1回は文献紹介になります。計画的に進めることが大切ですが、発表の前日はみんなで助け合いながら準備しています。先生も気さくな方で、先輩もやさしく、後輩も積極的なので家族のような研究室です。

一ノ瀬友博研究室

研究室ならではのキーワードはありますか?

とにかく外に出ることです。生き物を扱ったり、ある地域を対象として研究を進めていく際に、何度も現地に足を運ぶ必要があります。泥だらけになろうと、体力の限界が来ようと、それは調査の一環です。行って調べて考察しての繰り返しですが、何度も現地を訪れると、必ず毎回学ぶものがあります(初対面の生き物には心躍ります!)。体力勝負なところもありますが、好奇心を忘れずに、是非人間らしい時間を楽しんでください。

先生はどんな方ですか?

一言でいえば、核心を突くことにズバ抜けています。研究に関して的確なご指導をしてくださることはもちろんのこと、雑談でのツッコミも的を射ており、どきっとすることもしばしばです。合宿やStammtischと呼ばれる打ち上げでは先生の恋愛思想論を聴くことができ、先生の研究室を訪ねたときは、気さくに色々なお話をしてくださいます。少人数なので、先生と学生の関係が築きやすい環境にあると思います。

リポーター
環境情報学部3年 佐々木恵子さん

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(掲載日:2009/09/08)

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