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2007.09.26

SFCで得たきっかけ

SFCスピリッツ

SFCで得たきっかけ

佐々木一郎さん
日刊スポーツ新聞社 編集局スポーツ部
1996年環境情報学部卒業

私は今、イランでこの原稿を書いています。AFCチャンピオンズリーグという大会に参加しているJリーグの川崎フロンターレを取材するためです。2泊5日の強行軍の上、初めて訪れる国ですが、選手たちと一緒に異文化に触れる刺激を味わいつつ、仕事をしています。

96年に入社後、いくつかの部署を経験し、現在は記者としてサッカーの取材を担当しています。今年はインドネシア、韓国、ベトナムも訪れました。仕事に恵まれたこともあり、社会人になってからは20カ国以上の出張を体験できました。

語学は達者ではありませんが、あまり苦になりません。これも、SFCで過ごした当時の影響です。私は大学生になるまで海外に行ったことがありませんでした。入学してみると、友人の多くが留学を経験しており、カルチャーショックを受けました。

異国で生活した話を聞くだけ楽しく、外国に対する心のカベが自然になくなったことを覚えています。当時、友人から聞いて印象に残ったことは、言葉以上に人と人とのコミュニケーションが大事だということ。これはもちろん、海外に限ったことではありません。

私の仕事は、選手、監督、関係者と話をすることから始まります。新聞は決して、将来性豊かなメディアではないかもしれませんが、「情報を得て、人に伝える」という仕事は決してなくならないと思っています。このように思えるようになったのも、さかのぼれば大学時代の環境がきっかけかもしれません。今でも、卒業生の皆さんの奮闘が、励みになっています。

http://www.nikkansports.com/

(掲載日:2007/09/26)