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2008.07.09

アメリカでサラリーマン、5年目

SFCスピリッツ

アメリカでサラリーマン、5年目

小網陽子さん小網陽子さん
マンパワー本社勤務、米国公認会計士
2001年総合政策学部

日の丸を背負ってがんばっています、と言いたいところだが、実際は、世界80ヶ国のサポート。人材サービス会社マンパワーの米国本社で、財務会計を担当している。例えば、連結財務諸表なるものを提出する、といった仕事だ。毎月、世界各地の子会社から送られてくる運営報告資料を集計、分析し、必要な調整を加え、米国会計基準に基づいた連結資料を作成する。また、四半期ごとには、投資家および証券取引委員会に向けて、運営・財務状況の報告を行う。会計というと、機械的で変化の乏しい作業、という印象が強いかも知れないが、結構頻繁に難問が提起され、緊張感が伴う。つい昨日、従来と異なった形態の取引がスウェーデンで取り交わされた際には、即座に、会計処理方法の判断を迫られた。常に、変化し続ける会計基準に精通し、適宜、子会社に通達することが求められている。

会計学に特に興味を持ったのは、慶応大学交換留学生として1年間在籍したウエスタンミシガン大学の一講義がきっかけだった。その後、同大学会計学修士課程を終了し、会計事務所勤務を経て、現在に至る。たまたま留学先でこの分野に目覚め、典型的なコースを辿ったところ、米国滞在8年。今後も、興味を生かせる環境に居続けられたら、幸運と思う

(掲載日:2008/07/09)